見た目はまるでミニサイズのトラ。それなのに、近づいてみるとゴロゴロ甘えてくる——そんなギャップが魅力なのがトイガーです。
1980年代のアメリカで生まれた比較的新しい猫種で、「家の中で一緒に暮らせる小さなトラ」を目指して作出されました。ここでは、日本での入手事情から性格・飼い方のポイントまで、初めて猫を迎える方にもわかりやすく解説します。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原産国 | アメリカ合衆国(1980年代に作出された比較的新しい猫種) |
| 毛の長さ | 短毛(密でやや厚みのある短毛コート) |
| カラー | ブラウン系タビー(濃いオレンジ〜ブラウンの地色に濃いブラウン〜ブラックの縞)、シルバー系など |
| 模様パターン | マッカレルタビー(縦縞)を基調とした太くくっきりしたストライプ、輪状ストライプ、尻尾のリング模様など |
| 体重 | オス 4.5〜7kg/メス 3.5〜5.5kg が目安(中〜やや大型・筋肉質) |
| 性格 | 人懐っこく社交的で、遊び好き・賢くて穏やかなタイプ |
| 寿命(一般例) | 10〜15年程度(一般的な猫と同程度・個体差あり) |
| 公認団体 | TICA(※CFA・FIFe・GCCFなどは未公認が一般的) |
| 入手難易度(日本) | ★4(国内ではかなり希少で、探すのに時間がかかるレベル) |
💡特徴
トイガーは「家の中で暮らせる小さなトラ」をコンセプトに作られた猫種で、濃いオレンジ〜ブラウンのボディに、太くはっきりした縦じまが入るのが最大の特徴です。胴はやや長めで骨太・筋肉質な中〜やや大型体型。鼻筋が広めのすっきりした顔つきに、小さめの耳と丸みのある目が合わさり、“トラ感”の中にもやさしい雰囲気があります。動くと肩や背中の筋肉がよく見え、尻尾のリング模様まで含めて、とてもフォトジェニックな猫です。
| 区分 | 難易度 | 主な入手先 |
|---|---|---|
| ペットショップ | 大手チェーン・オンラインショップで、タイミングが合えば数頭程度が掲載されることがあるレベル | |
| ブリーダー | トイガーに力を入れている国内キャッテリー・ブリーダーからの直販が中心 | |
| 里親募集 | 里親サイト・保護団体での純血トイガー募集は極めて稀 |
💬 解説
トイガーは日本ではまだマイナーな猫種で、一般的なペットショップで常に会える種類ではありません。国内の専門ブリーダーも多くはなく、「子猫情報がない期間が長く続く」ことも珍しくないため、出会うまでに時間がかかる可能性があります。
価格は20万〜40万円前後がひとつの目安とされ、模様の美しさや血統・ショータイプかどうかによってさらに高額になることも。保護猫ルートで血統書付きのトイガーと出会える可能性は非常に低く、基本的には「ブリーダーから迎えるレア猫」と考えておくとイメージしやすいでしょう。
💡 豆知識
トイガーには名前に“タイガー”が入っていますが、野生のトラの血はまったく入っていません。あくまで家庭猫同士の交配で作られた「トラ風模様の猫」です。
- 人懐っこく、家族のそばにいたがる社交的なタイプ
- 遊び好きで運動量は多めだが、普段は穏やかで落ち着きもある
- 賢く、人の様子や空気をよく読む“観察上手”な一面も
- 「見た目は完全に“小さいトラ”なのに、中身はただの甘えん坊で、そのギャップに毎日やられています。家族が集まる場所に必ず混ざってきます。」
- 「運動神経がよくて一緒に遊ぶと迫力がありますが、人の手加減をよく見ていて、噛み方や力の入れ方をちゃんと調整してくれる賢さを感じます。」
- 「来客からの注目度がすごくて、写真を撮られたり撫でられたりするとご機嫌にゴロゴロ。人見知りしにくい子が多くて助かっています。」
- 「ブリーダーさん探しから始めたので、実際に迎えるまでにかなり時間がかかりました。希少種だけあって、すぐに会える猫種ではないなと痛感しました。」
- 「毎日しっかり遊ばないと夜にスイッチが入って、家の中でスプリント大会が始まります。体力に自信がない人にはちょっと大変かもしれません。」
- 「模様の美しさや血統書の内容にこだわると、どうしても予算が膨らみます。さらにケガ防止や運動用スペース作りにもお金がかかるので、事前の計画は必須だと思います。」
- 家のリビングが突然サバンナ化
いつものソファに寝ているだけなのに、トイガーが映り込むと一気に野性味アップ。「ここだけ動物園みたい」と友達に言われる。 - カメラロールが縞模様まみれ
写真を撮ると、どの角度からでも主役はトイガー。気づけばスマホのアルバムが縞模様のアップで埋め尽くされ、風景写真が肩身の狭い思いをする。 - ドアの隙間から“トラ柄の影”がのぞく
部屋に入ろうとすると、先回りしたトイガーの影がスッと動く。分かっていても、一瞬「え、トラ?」と心臓がドキッとする。 - お腹を見せると急に“ただの甘えん坊”
堂々とした模様のくせに、撫でてほしいときはころんと転がってヘソ天ポーズ。ワイルドな見た目とのギャップに毎回ニヤニヤしてしまう。 - 猫じゃらしの消耗スピードが倍速
ジャンプ・ねじり・スプリントの3連コンボで、猫じゃらしが数日でボロボロ。新しいおもちゃを買うたびに「今回はどれくらいもつかな…」と覚悟する。 - 窓際は“ハンター席”として完全予約制
鳥や虫が見えるベストポジションはだいたいトイガーの定位置。真剣な目つきで外を見張る姿に、家族も思わず静かに見守ってしまう。 - 撫でると筋肉フェチを自覚する
背中や肩をなでると、しっかり詰まった筋肉が手に伝わってきてやみつきに。「今日もいい筋肉してるね」と謎の声かけが増える。 - 寝顔があまりにも“平和ボケ”
野性味あふれる模様のくせに、寝るときは口を少し開けて無防備な顔。撮った写真を見返して、「どこが猛獣なの」とツッコミたくなる。 - 来客に毎回「危険生物?」とネタにされる
写真を見た友人から「それ本当に家で飼えるやつ?」と半分本気で聞かれる。もはや説明用のテンプレトークが用意されている。 - ブラッシングは“模様鑑賞会”タイム
毛をとかしながら「このラインきれい」「背中の模様、今日も最高」と一人実況が止まらない。いつの間にか飼い主のほうがトラ模様に詳しくなる。

トイガーは、その名前が示す通り「トイ(おもちゃ)サイズのタイガー(トラ)」をイメージして作り出された猫種です。ルーツは1980年代のアメリカ。ベンガル猫のブリーダーとして活動していたジュディ・サグデンという女性が、「見た目はトラのようにワイルドなのに、中身は家庭向きで優しい猫」を目指してブリーディングを始めたのがきっかけとされています。
当初は、縞模様のはっきりしたタビー猫やベンガル猫など、既存の家庭猫たちをもとに計画的な交配を重ね、“縦に流れる太いストライプ”“オレンジブラウンの地色”“筋肉質で丸みのある体つき”といった要素を少しずつ固定していきました。ここで大事なのは、トイガーには野生のトラの血は一切入っていないという点です。あくまでも家猫同士の交配によって「トラ風の模様」を作り出すことにこだわった結果生まれた猫種であり、性格も一般的な家庭猫と同じく、人懐っこく穏やかな子が多いとされています。
1990年代に入ると、国際的な血統登録団体TICAで新しい猫種としての認定が進み、2007年にはショーで正式に競技参加できるチャンピオンシップステータスを獲得しました。その一方で、CFAやFIFeなど他団体ではまだ公認されておらず、「TICAを中心に広がっている新鋭の猫種」という位置づけになっています。
日本に紹介されるようになったのは比較的最近で、他の人気猫種と比べると頭数はまだ少なめです。しかし、SNSや動画サイトで「家トラ」「ミニトラ」として話題になることも増え、少しずつファンを増やしている途中段階と言えるでしょう。見た目は野性味たっぷりですが、実際には家庭向きの性格を重視して作出された猫種であり、「トラのような見た目の猫と暮らしてみたい」という夢を、現実的な形で叶えてくれる存在として注目されています。
環境づくり
- ジャンプやダッシュができる高さのあるキャットタワーやステップを用意しつつ、落下しにくい安定したレイアウトにする
- フローリングにはマットやカーペットを敷き、走り込みや急ブレーキで足腰に負担がかかりにくい床環境にする
- 人のそばで落ち着ける寝床と、静かにこもれる隠れ家スペース(ベッドや猫ハウス)を両方用意してあげる
食事
- 筋肉質な体を維持しつつ太りすぎないよう、適正体重を意識した総合栄養食を選ぶ
- おやつは控えめにし、定期的に体重やボディラインをチェックしてフード量を調整する
遊び
- 毎日10〜15分程度の遊びを数回に分け、猫じゃらしやボールでしっかり運動させる
- 知育トイやトンネル、おやつ入りおもちゃなどを活用し、狩猟本能と頭を使う遊びでストレス発散につなげる
先天的な病気やリスク、老後になりやすい病気等の一例です(あくまで一般的な傾向であり、個体差があります)。
| 病名 | 内容 |
|---|---|
| 肥満・関節トラブル | 運動量が多い反面、カロリーオーバーになると体重増加で足腰や関節に負担がかかりやすい。高いところからの飛び降りにも注意。 |
| 下部尿路疾患(FLUTDなど) | 水分摂取量や体質によっては、尿路結石や膀胱炎などのリスクがある。トイレの様子や尿の回数・色に変化がないか日々チェックを。 |
| 口腔トラブル(歯周病など) | ドライフード中心でも歯石はつきやすく、放置すると歯周病や口臭の原因に。歯みがきやデンタルケアおやつで予防を心がける。 |
📊 平均寿命(一般例):10〜15年程度
💡 定期的な健康診断(若いうちは年1回、シニア期は年2回程度)と、日頃のボディチェック・トイレチェックで、早めに体調の変化に気づいてあげることが長生きへの近道です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平均価格 | 約20万〜40万円前後(国内ブリーダー・ショップの情報をもとにした目安) |
| 価格差の要因 | 模様の美しさ・コントラスト、血統(ショータイプかペットタイプか)、性別、月齢、繁殖条件の有無など |
| 購入ルート | トイガーに力を入れている国内ブリーダー/キャッテリー、提携ブリーダー経由のペットショップ・オンラインショップなど |
💡 選び方のコツ
親猫の性格や健康状態、遺伝性疾患の有無、ワクチン・健康診断の記録をしっかり確認しましょう。トイガーは模様に目が行きがちですが、「人と生活するのが好きか」「人や他の猫に対して攻撃性が強すぎないか」など、性格面の相性も長く暮らすうえでとても大切なポイントです。
トイガーとの暮らしは、「リビングに小さなトラがいる」ような、ちょっと不思議で楽しい毎日です。朝起きると、縞模様のボディがベッドの足元で丸くなっていたり、キッチンへ行くと後ろからトコトコついてきたり。人の動きをよく見ていて、家族が集まる場所には自然と同席したがる“空気読み上手”な一面もあります。
遊びスイッチが入ると、リビングが一瞬でサバンナと化します。猫じゃらしを追って全力ダッシュしたかと思えば、ソファの背もたれにひょいっと飛び乗り、またすぐ降りてくる——その俊敏な動きは、見ているだけでも飽きません。ひとしきり遊んだあとは、飼い主の横にぴったりくっついてゴロゴロ。ワイルドな模様とは裏腹に、甘え方はとても家庭的な猫です。

| 飼い主タイプ | 相性度 |
|---|---|
| 初心者 | |
| 共働き家庭 | |
| 子どもがいる家庭 | |
| 1人暮らし | ★ |
💬 コメント
人懐っこくて遊び好きな性格なので、しっかりコミュニケーションを取れる家庭とは相性抜群です。運動量が多いぶん、共働きで長時間留守がちのおうちでは「帰宅後にたっぷり遊ぶ時間」が取れるかどうかがポイントに。子どもがいる家庭では、遊び相手としても良いパートナーになってくれますが、猫の扱い方をきちんと教えてあげることが大切です。
| 猫種 | 性格 | 入手難易度 | 飼いやすさ |
|---|---|---|---|
| ベンガル | 活発で運動量が多く、人と遊ぶのが大好き。ややワイルドな一面も。 | 運動環境を整えれば家庭でも飼いやすいが、遊び時間はしっかり必要。 | |
| アメリカンショートヘア | 明るく社交的で、人にも猫にもフレンドリーな定番猫種。 | 初心者にも扱いやすく、日本での情報も多いスタンダードな飼いやすさ。 | |
| サバンナキャット | 非常に活発で知能が高く、犬のように人に懐くハイブリッド猫。 | 運動量・ケア共にハイレベルで、飼育には十分な経験と環境が必要。 |

ママちゃん、この前パパちゃんが見せてくれた“トラみたいな猫さん”いたよね。あれ、トイガーって言うんだって? あんなにカッコいい模様なのに、こわくないの…?

ちょっとドキッとする見た目だよね。でもね、トイガーはトラの血は入ってなくて、ふつうの猫さん同士から生まれた“トラ風模様”の猫なの。性格は人懐っこくて、家族にべったりくっついてくる甘えん坊の子が多いんだよ。

ふむふむ…。あの縦じま、すごくきれいに並んでたけど、毎日あの線を描いてもらってるの? それとも、最初からああいう模様で生まれてくるの?

生まれつきああいう模様なんだよ。ブリーダーさんたちが長い時間をかけて、“トラっぽい太い線”が出る子同士を選んで繁殖してきたの。額や尻尾の縞の入り方まで、ちゃんと“こうなっていると理想的”っていうルールが決まってるんだ。

性格はどんな感じなんだろ。ぼくはおっとりだけど、人見知りで知らない人が来るとすぐ隠れちゃうからさ…。トイガーさんとは一緒に暮らせるかなぁ。

トイガーは、見た目はワイルドだけど中身はかなりフレンドリーって言われているよ。家族には自分からくっついていくタイプで、遊ぶのも大好き。知らない人にはちょっと様子を見る子もいるけれど、慣れてくるとちゃんと距離を縮めていける賢い性格なんだって。

日本じゃあんまり見ないけど、もしママちゃんが“ミニトラさん”をお迎えするってなったら、どれくらい探さないといけないの? パパちゃんのパソコンがまたブリーダー検索だらけになりそう。

その予想、けっこう当たってるかも。トイガーは日本だと頭数が少ないから、専門のブリーダーさんやキャッテリーを探して、出産のタイミングを待つことが多いの。子猫のお値段も20万〜40万円くらいと言われていて、条件によってはもっと高くなることもあるから、時間と予算の両方に余裕を持って考えたい猫さんだね。

カッコよくて元気そうだけど、健康面はどう? たくさん走り回りそうだし、パパちゃんまた“運動スペース作らなきゃ!”って張り切っちゃうよ。

体がしっかりしていて運動が好きな分、太りすぎると足や関節に負担がかかりやすいって言われてるよ。だから、遊ぶ時間とごはんの量をバランスよく管理してあげることが大事かな。特別な病気が多い猫種ではないけれど、どの猫さんも同じように、定期健診で早めに変化を見つけてあげると安心だね。

トイガーは、トラのように美しい縞模様と力強い体つきを持ちながら、性格は人懐っこくて家族思いという、ギャップがとても魅力的な猫さんです。日本ではまだ希少で、お迎えには時間も費用もかかりますが、そのぶん“特別なパートナー”として深い絆を育てていけるはず。しっかり遊べる環境と健康管理の準備を整えてあげれば、毎日の暮らしにちょっとワイルドで、とてもあたたかい彩りを加えてくれる存在になってくれるでしょう。

