アフリカのサーバルキャットをルーツにもつサバンナキャットは、長い脚とヒョウ柄のようなスポット模様が印象的なハイブリッド猫種です。見た目はとってもワイルドですが、実際の性格は人が大好きで甘えん坊という“ギャップ”の持ち主。ただし、運動量も知能もトップクラスなので、日本の一般的な住宅事情では「ちょっと上級者向け」の猫と言えます。ここでは、日本の飼い主さん目線で、サバンナの基本情報から飼い方のポイントまでをまとめてご紹介します。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原産国 | アメリカ合衆国(サーバルキャット×イエネコの交配で確立) |
| 毛の長さ | 短毛(密でなめらかなダブルコート) |
| カラー | ブラウンスポッテドタビー、シルバースポッテドタビー、ブラック、ブラックスモーク など |
| 模様パターン | ベースカラーに丸〜やや縦長のスポットが全身に入るスポッテドタビー |
| 体重 | オス約6.5〜13kg/メス約5〜10kgが目安 |
| 性格 | 甘えん坊・人懐っこい・とても賢い・運動量が多い・好奇心旺盛 |
| 寿命(一般例) | おおむね15〜20年前後(一般的な室内飼い猫よりやや長めとも) |
| 公認団体 | TICA・WCF・CCA などで公認 |
| 入手難易度(日本) | ★5(非常に入手困難:専門ブリーダー&輸入ルート中心) |
💡特徴
サバンナは、アフリカのサーバルキャットから受け継いだ長い脚とスレンダーなボディが特徴の中〜大型猫です。体長は50〜80cmに達することもあり、肩甲骨がしっかりと盛り上がった筋肉質な体つきで、しなやかに歩く姿はまさに“家の中のサバンナ”。頭はやや小さめの逆三角形で、大きく立った耳とアーモンド〜オーバル型の目、目頭から口元へ伸びる「チーターティア」と呼ばれる黒いラインが、精悍で野性的な表情をつくります。
被毛は短毛ですが密度が高く、ブラウンやシルバーのベースカラーにくっきりとしたスポットが入り、ヒョウ柄のようなワイルドな柄が魅力。高いジャンプ力と運動能力を持ち、2mを超える場所にも軽々と飛び乗ってしまうほどの身体能力の高さもサバンナならではです。
| 区分 | 難易度 | 主な入手先 |
|---|---|---|
| ペットショップ | 基本的に取り扱いなし(企画販売レベルに限られる) | |
| ブリーダー | 国内のごく少数ブリーダー、海外キャッテリーからの輸入 | |
| 里親募集 | 現状ではほぼ期待できないレベル |
💬 解説
日本でサバンナキャットを迎えるのは、かなりハードルが高いのが現状です。大手ペットショップでの取り扱いはほとんどなく、「ペットショップではまず見かけない」と明記するメディアも多いほど。国内にもサバンナやその他ハイブリッド種を扱うキャッテリーはありますが、頭数は少なく、常時子猫がいるわけではありません。
多くの場合、北米やヨーロッパにいるサバンナ専門ブリーダーからの輸入が中心となり、輸送費・仲介手数料・為替レートなどを含めると非常に高額になります。また、世代(F1〜F7)によっては日本の法令上「特定動物」に該当する場合もあり、自治体への許可申請や専用施設の条件など、法律面でのハードルも無視できません。
💡 豆知識
「サバンナ風」に見えるスポット柄のミックスやベンガル猫が、一般の里親募集サイトでは“サバンナ系”と表現されることもありますが、血統書のない場合は純血サバンナとは区別して考えるのが基本です。
- 甘えん坊で人懐っこい(“犬っぽい”と言われることも)
- とても賢く学習能力が高い
- 運動量が多く、アクティブで好奇心旺盛
- 家族とのコミュニケーションが大好き
- 退屈するといたずらに走りやすい一面も
- 圧巻のスタイルとワイルドな美しさ
- 犬のようにフレンドリーで甘えん坊
- 賢くて一緒に遊ぶのが楽しい
- 体力勝負でかなりの運動量が必要
- 留守番と狭い環境が苦手
- 食事・法規制・費用など“ハイブリッドならでは”の注意点
- 突然はじまる“廊下400m走”
日向ぼっこでまったりしていたはずが、スイッチが入ると家中を全力疾走。廊下ダッシュ→ソファ飛び越え→テーブル下スライディングのフルコースに、人間はただ見守るのみ。 - 冷蔵庫の上は“標準装備”の休憩所
キャットタワーのてっぺんでは満足できず、冷蔵庫の上やカーテンレールが定位置に。「そんなところにどうやって登ったの?」が飼い主の口ぐせになる。 - 水遊び大好きで洗面所がびしょぬれ
普通の猫なら避ける水も、サバンナには楽しいおもちゃ。蛇口の水を手でキャッチしようとして、洗面台まわりが水浸し…タオルが手放せない。 - ドアノブを攻略した日から“開かずの間”が消滅
レバー式ドアは数日でマスター。押入れやクローゼットに勝手に潜入していて、「ここもチャイルドロックいる?」と家じゅう要塞化が進む。 - 知育トイは“説明書不要”で即クリア
パズルフィーダーも数分で攻略し、別の遊び方まで発明してしまうことも。レベルを上げてもすぐ慣れてしまい、飼い主側のネタ切れが先にくる。 - ソファは“くつろぎ場所”より走り高跳びの踏切位置
家族がくつろぐソファの背もたれを、助走をつけて華麗にジャンプ。テレビ鑑賞中に頭上をシュッと飛び越えられ、「今のなに!?」と毎回びっくり。 - 来客に100%聞かれる「この子なに猫!?」
大型ボディとスポット模様のインパクトで、初対面の人は必ず二度見。「サバンナっていう猫でね…」と、飼い主によるミニ講義がセットになる。 - キャットタワーは“多段構造”じゃないと物足りない
一般的なタワーだとあっという間に制覇し、「次はどこ登ろうかな?」という顔。棚や壁面シェルフをつないで、家じゅうを回れるコースを作りたくなる。 - 寝ていると思ったら、実は周囲を観察中
ソファでゴロンとしていても、耳だけピクピク動いて家族の動きをチェック。立ち上がった途端、どこからともなく先回りして現れる。 - 体重計に乗せると、毎回ちょっとドキドキ
抱っこして体重を測ると数字に二度見。筋肉だから…とわかっていても、「これ以上は増えないように運動しようね」と真剣に話しかけてしまう。

サバンナキャットは、野生のサーバルキャットとイエネコの魅力を掛け合わせて生まれた、比較的新しいハイブリッド猫種です。起源は1986年、アメリカのブリーダー・ジュディ・フランクが、アフリカ原産のサーバルキャットとイエネコを交配し、生まれたメスの子猫に「Savannah(サバンナ)」と名付けたことにさかのぼります。この子猫とその後の子孫が、のちにサバンナキャットという新しい猫種の礎になりました。
1990年代に入ると、ジョイス・スルーフとパトリック・ケリーらブリーダーが中心となり、サバンナの特徴や理想像をまとめたブリードスタンダード(猫種標準書)を作成します。その過程で、サーバル本来のワイルドな見た目を保ちつつ、家庭猫として暮らしやすい性格や健康面を重視した育種が進められました。しかし、野生動物との交配には、妊娠率の低さや体格差によるリスク、免疫や性成熟のズレといった問題も伴い、公認までには時間と試行錯誤が必要でした。
2001年、国際猫協会(TICA)はサバンナを新猫種として正式に登録。その後もブリーダーたちは、世代を重ねることで性格の安定化や健康面の改善を図っていきます。F1〜F3の早い世代はサーバルの血が濃く、大型でより野生的な外観と気質を持つ一方、F4以降はイエネコ寄りの落ち着いた性格になり、家庭猫としての飼いやすさが増したとされています。2012年にはTICAのチャンピオンシップクラスで競えるステータスを獲得し、国際的なキャットショーにも本格的に登場するようになりました。
現在、サバンナキャットは北米やヨーロッパを中心に愛好家が増えており、日本でも少数ながら専門キャッテリーや輸入ルートが整いつつあります。ただし、F1〜F3などサーバルに近い世代は日本の法令上「特定動物」に準じた扱いとなり、飼育許可や設備基準が必要になる場合があります。そのため、サバンナは単に“珍しくて高価な猫”というだけではなく、ワイルドなルーツや法規制をしっかり理解したうえで迎えるべき、少し“上級者向け”の猫種と言えるでしょう。
環境づくり
- 天井近くまである高めのキャットタワーや、棚・キャットウォークを組み合わせた立体的な運動コースを用意する
- 部屋の一部を「全力運動ゾーン」として、安全に走り回れるスペースを確保する
- ドアノブや窓、収納はこじ開け対策を行い、誤飲・脱走・イタズラを予防する
食事
- 動物性たんぱく質がメインの、高たんぱく・適切な脂質バランスのフードを選ぶ
- 穀物や植物性原料が多いフードはお腹に合わない子もいるため、体調を見ながら獣医師と相談して選ぶ
遊び
- 1日数回、しっかりと時間をとった「本気遊び」を心がける(じゃらしの狩りごっこ、追いかけっこなど)
- 知育トイやパズルフィーダーを活用し、頭を使う遊びも取り入れて“退屈ストレス”を減らす
先天的な病気やリスク、老後になりやすい病気等を以下に記載します。
| 病名 | 内容 |
|---|---|
| 肥大型心筋症(HCM) | 大型・中大型猫で見られることがある心筋の病気。無症状で進行する場合もあり、定期的な心エコー検査が望ましいとされる。 |
| 関節・靱帯トラブル | 高いジャンプや激しい運動が日常的なため、膝関節や靱帯に負担がかかりやすい。肥満予防と足場の安全確保が重要。 |
| 消化器トラブル | たんぱく質の質や原料によっては、お腹を壊しやすい子も。フードを急に変えず、徐々に切り替えるなど配慮が必要。 |
📊 平均寿命(一般例):15〜20年前後
💡 長生きのためには、体格に合った適正体重の維持・関節に負担をかけない環境づくり・年1回以上の健康診断(シニア期は頻度アップ)を意識すると安心です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平均価格 | 目安:F5〜F6以降で約20〜40万円前後/F1〜F3など上位世代では100〜300万円以上も |
| 価格差の要因 | 世代(F1〜F7)、血統・ショーライン、毛色・柄の美しさ、輸入費用・仲介手数料、ブリーダーの評価など |
| 購入ルート | 国内のサバンナ・ハイブリッド専門ブリーダー、TICA登録の海外キャッテリーからの輸入、専門業者による輸入代行など |
💡 選び方のコツ
サバンナの場合は「世代(F1〜F7)で性格・大きさ・飼育条件が大きく変わる」点が最大のポイントです。親猫の健康診断結果(心臓・ウイルス検査など)、性格(人馴れ度・ビビり度)、生活環境(室内飼育・清潔さ)をよく確認し、飼い主のライフスタイルに本当に合う世代かどうかを慎重に検討しましょう。
サバンナと暮らす朝は、元気な「おはよう」の挨拶から始まります。カーテンを開けると、すでに窓辺の一番高い場所からこちらを見下ろしていたり、ベッドの足元から勢いよく飛び乗ってきたり。朝ごはんの準備をしているあいだは、キッチンカウンターに前足をかけて興味津々で観察しつつ、家族の後ろをついて回ります。
日中は、キャットタワーの頂上でお昼寝したり、窓の外の景色をじっと観察したりと、比較的のんびりした時間も。でも、夕方〜夜になるとスイッチが入り、廊下をダッシュしてソファを飛び越え、用意しておいたトンネルや知育トイを次々と制覇。たっぷり遊んで満足すると、今度は甘えん坊モードに切り替わり、飼い主の隣や膝の上でゴロゴロ。テレビを見ているときも、長い脚を伸ばして横にぴったりくっついてくれるので、「おうちの中に小さなサバンナと親友がいる」という特別な時間を味わえます。

| 飼い主タイプ | 相性度 |
|---|---|
| 初心者 | |
| 共働き家庭 | |
| 子どもがいる家庭 | |
| 1人暮らし |
💬 コメント
高い運動能力と知能を持つサバンナは、「毎日しっかり遊ぶ時間と工夫をかけられる家庭」と相性が良い猫種です。猫飼育自体がまったく初めての家庭や、留守番時間が長い共働き・一人暮らしの場合は、環境づくりと遊び時間の確保ができるかを慎重に見極める必要があります。逆に、猫とのアクティブな暮らしを楽しみたい家庭や、小学生以上の子どもがいて一緒に遊んであげられる環境では、良き「相棒」になってくれるでしょう。
※比較表にはサバンナ(サバンナキャット)のデータは加えず、サバンナ以外の3品種で表を作成しています。

ママちゃん、サバンナって“サーバルさんの親戚”みたいな猫なんだよね? お外で走り回るイメージあるけど…おうちの中でもちゃんと暮らせるの?

そうなの、サバンナはサーバルさんとおうち猫のハーフみたいなスタートだったのよ。でも今ペットとして暮らしてる子たちは何世代もおうち猫寄りに育てられてて、人が大好きでお家の中でも暮らせるように調整されてるの。もちろん、そのぶん運動コースはしっかり用意してあげたいけどね。

サバンナさんって、どのくらい大きくなるの? ぼくでも抱っこされるとパパちゃん腕プルプルしてるけど、それより大きかったら大変そう…。

サバンナはオスで7〜13kg、メスでも6〜10kgくらいになる子が多いって言われてるの。世代によって差はあるけど、ふつうの猫さんより一回りは大きい感じかな。だから抱っこするときは、ママも下半身をしっかり支えて“筋トレだ〜”って思いながら抱っこすることになりそうね。

そんなに体力ありそうだと、ごはんも特別メニューじゃないとダメ? ぼくはカリカリとウェットのミックスが好きなんだけど、サバンナさんは“お肉多め”じゃないとご機嫌ななめになっちゃう?

サバンナはサーバルの血が入ってる分、動物性たんぱく質多めのごはんが向いてるって言われてるよ。お腹が弱い子だと、穀物や植物性の原料が多いと合わないこともあるみたい。だから消化のいい高たんぱくフードを選んだり、獣医さんと相談しながらその子に合うレシピを考えてあげるのが大事だね。

サバンナさんと一緒に暮らすなら、お部屋はどんな感じがいいの? ぼくはソファの下とベッドの間があれば満足だけど…サバンナさんだと足りない?

サバンナはね、高いところと広いスペースの両方があると理想的かな。天井近くまであるキャットタワーや、棚をつなげたキャットウォーク、トンネルのおもちゃなんかがあると、毎日たっぷり運動できるの。あと、人が好きな子が多いから、できるだけ一緒に遊んであげられるお家のほうが向いてると思うよ。

日本でサバンナさんと暮らしたいって思ったら、どうやって探せばいいの? ペットショップで“運命の出会い〜”っていうのは、やっぱり難しいのかな…。

うん、サバンナは日本だとまだすごく珍しくて、ペットショップでふらっと出会える可能性はほぼゼロに近いかな。TICAに登録された国内ブリーダーさんを探したり、ハイブリッド専門のキャッテリーに相談したり、場合によっては海外ブリーダーから輸入することになるの。しかも世代によっては特定動物の許可が必要なこともあるから、法律のチェックも含めて、かなり本気で準備しないといけない猫さんなんだ。

サバンナはね、高いところと広いスペースの両方があると理想的かな。天井近くまであるキャットタワーや、棚をつなげたキャットウォーク、トンネルのおもちゃなんかがあると、毎日たっぷり運動できるの。あと、人が好きな子が多いから、できるだけ一緒に遊んであげられるお家のほうが向いてると思うよ。

