ラパーマは、全身をふわふわの巻き毛に包まれた、とても個性的な見た目の猫種です。ぱっと見は「寝ぐせ?」と思うようなくるくるヘアですが、実はこれが標準スタイル。触ってみると、軽くてやわらかい独特の手触りに、思わず何度もなでたくなってしまいます。
見た目のインパクトだけでなく、性格はとても人懐っこくて甘えん坊。家族のそばに来てスリスリしたり、膝の上に乗ってくつろいだりと、「犬みたい」と表現されるほど人とのコミュニケーションが大好きな子が多い猫種です。この記事では、そんなラパーマの基本データから性格・日本での入手事情・飼い方のコツまで、初めての方にも分かりやすく解説します。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原産国 | アメリカ合衆国(オレゴン州) |
| 毛の長さ | 短毛・長毛の2タイプ(どちらも柔らかい巻き毛のシングル〜ごく薄いダブルコート) |
| カラー | ほぼ全ての毛色(ホワイト/ブラック/ブルー/レッド/クリームなど) |
| 模様パターン | ソリッド、クラシックタビー、マッカレルタビー、スポッテッドタビー、トーティ、カラーポイントなど |
| 体重 | オス約3.0〜5.0kg/メス約2.5〜4.0kg(中型・すらりとした体つき) |
| 性格 | 人懐っこい・甘えん坊・遊び好き・好奇心旺盛・賢い |
| 寿命(一般例) | おおむね12〜15年前後 |
| 公認団体 | CFA・TICA・FIFe・WCF など(いずれも LaPerm として公認) |
| 入手難易度(日本) | ★3(やや入手困難〜希少だが、国内ブリーダー経由で入手可能) |
💡特徴
ラパーマは、全身がゆるやかなウェーブ〜くるくるのカールで覆われた「巻き毛」が最大の特徴です。被毛は軽くふわっとしていて、なでると独特の柔らかい手触りがあります。毛の長さは短毛・長毛どちらのタイプも見られ、どちらもシングル〜ごく薄いダブルコートで、見た目ほど重たさはありません。
体型は中型で、ややスラリとしたセミフォーリン〜フォーリンタイプ。骨格はしっかりしているものの、筋肉ムキムキというよりは、しなやかでスマートな印象です。頭部はやや丸みのあるくさび形で、耳は中くらい〜やや大きめ。大きなアーモンド形の瞳はグリーン・ゴールド・カッパー・ブルーなどさまざまで、くるんとカールしたひげや眉毛と相まって、とても表情豊かな顔つきに見えます。
| 区分 | 難易度 | 主な入手先 |
|---|---|---|
| ペットショップ | ブリーダー提携型ショップ、ごく一部の専門店・輸入対応ショップ | |
| ブリーダー | 国内のラパーマ取扱いブリーダー、子猫紹介サイト経由 | |
| 里親募集 | 保護団体・里親サイト(純血としての掲載はごく稀) |
💬 解説
日本では、ラパーマはまだマイナーな猫種に入ります。スコティッシュフォールドやマンチカンのように「どこのペットショップにもいる」というレベルではなく、「探せば見つかるが、いつでもどこでも出会えるわけではない」というポジションです。
ブリーダー提携型のショップや、ラパーマを扱う国内ブリーダーが子猫紹介サイトに掲載しているケースがあり、タイミングが合えばお迎え候補を見つけることは可能です。ただし、頭数が限られるため、希望するカラーや性別がある場合は、ある程度の待ち時間を見込んでおいた方が現実的です。
里親・保護猫ルートで、血統書付きラパーマと出会えるケースは非常に少なく、現状では「出会えたら相当なレアケース」というイメージでいた方がよいでしょう。将来、頭数が増えればミックスとして保護されるパターンが増える可能性はありますが、現段階では期待値は低めです。
💡 豆知識
ラパーマの巻き毛は遺伝によるもので、ミックス猫でも「耳の後ろや首回りだけくるっとしている」程度の軽いカールとの見分けがつきにくいことがあります。血統書や親猫の情報をしっかり確認すると安心です。
- 人懐っこく、家族にべったりしやすい甘えん坊タイプ
- 遊び好きで、おもちゃやボール遊びに積極的に参加する
- 好奇心旺盛で、新しいものや来客にもわりとフレンドリー
- 賢く、人とのコミュニケーションを楽しむ“犬っぽさ”も持っている
- 「犬みたいにべったり甘えてくる」
人見知りが少なく、家族のそばに来てスリスリしたり、膝の上に乗ってくつろいだりと、とにかく人が好き。呼ぶと返事をしたり、後ろをついて歩いてきたりと、“犬っぽい”と感じる飼い主さんも多いです。 - 「遊び好きで、一緒に遊ぶと満足してよく寝る」
ボールや猫じゃらし、知育トイなどを使うと全力で遊んでくれるタイプ。しっかり遊ぶ時間をとると、程よく疲れて夜はぐっすり眠ってくれるので、「運動させやすくて助かる」という声もあります。 - 「ふわふわの巻き毛がとにかくかわいい」
くるんとカールした被毛やひげがとても個性的で、「来客からの質問が絶えない」「写真映えする」といった声が多数。なでたときの独特の手触りにハマってしまう飼い主さんも少なくありません。
- 「ブラッシングをサボると毛玉になりやすい」
巻き毛ゆえに、特に長毛タイプでは毛玉ができやすく、ブラッシングを怠ると毛束になってしまうことがあります。定期的なお手入れが必要なので、ブラシ習慣を楽しめる人向けです。 - 「構ってあげないと鳴いてアピールすることも」
甘えん坊で人とのコミュニケーションを好むため、留守番が長く続いたり、遊ぶ時間が足りなかったりすると、大きめの声で鳴いてアピールする子もいます。単身で長時間家を空ける生活だと、寂しさからストレスを溜めやすいかもしれません。 - 「日本語の情報や仲間がまだ少ない」
国内の飼育頭数が多くないため、日本語のブログや体験談、専門的な飼育書が少なめ。「困ったときに参考情報が見つかりにくい」「同じ猫種の飼い主さんを探すのが大変」という声もあります。
- 寝起きヘアが“常にセット済み”
人間なら寝癖レベルのくるくるヘアも、ラパーマにとっては標準装備。朝起きてそのままでもどこかオシャレに見えて、「今日はどんなカールかな?」と毎朝チェックしたくなります。 - 撫でるとつい“モフりすぎて”しまう
巻き毛の感触が気持ちよすぎて、気づけば何分もナデナデ…。本人は最初ご機嫌でも、限界を超えると「もういいでしょ」とスッと離れていく、その微妙な線引きが絶妙です。 - ブラッシング中に“羊を思い出す”
コームを通すとふわっとカールが持ち上がり、どことなく羊っぽいシルエットに。「うちの子、猫だよね?」と毎回ちょっとだけ確認したくなる瞬間があります。 - 来客から「パーマかけてるの?」と聞かれる
初めて会う人には高確率で「この子、パーマしてるの?」と質問攻め。自然発生の巻き毛だと説明するたびに、ちょっと誇らしい気持ちになります。 - 濡れると“別猫レベル”で細く見える
シャンプーや雨で濡れると、ふわふわカールがペタッと落ちて体の細さがあらわに。「いつもは毛量でごまかしてたのか…」と、意外なスリム体型が発覚することも。 - 日向ぼっこ後のカール復活ショー
日なたでぬくぬくしたあと、軽く手ぐしを入れると、ふわっとカールが戻ってくる様子がなんとも楽しい。「今日のカールの仕上がりも上々です」と、つい実況したくなります。 - 写真に撮ると“質感”が伝わりにくい
目で見ると分かるふわふわ感が、写真だといまいち再現されないことが多め。「もっとこのモコモコ感を伝えたい!」と、カメラアプリやライティングを研究し始める飼い主が続出。 - 抱っこすると“ぬいぐるみ”感が増す
ふわふわの毛と軽めの体重のおかげで、抱き上げると本当にぬいぐるみを抱えているような感覚に。「ちょっとだけ貸して」と、家族の抱っこ争奪戦が始まります。 - 換毛期のコロコロが止まらない
衣類やソファに付いたくるくる毛を取ろうとコロコロをかけると、シートがあっという間に真っ白に。「もう1枚だけ…」と、気づけば延々コロコロしてしまいます。 - 名前候補に“もこ”“くるみ”がやたら出る
お迎え時の名づけ会議では、毛質にちなんだ名前が候補にズラリ。「モコ」「クル」「パーマ」「ラム」などが並び、最終的にどれに絞るかでひと悶着するのも“あるある”です。

ラパーマは、比較的新しい猫種で、その起源は1982年のアメリカ・オレゴン州の農場にさかのぼるといわれています。ある日、農場で飼われていた普通の短毛猫から、一匹だけ毛のない子猫が生まれました。その子猫は成長するにつれて全身にくるくるとした巻き毛が生え始め、農場の人々はそのユニークな姿に驚き、同時に魅了されました。この猫は「カーリー」と名付けられ、その後も同じような巻き毛の子猫が生まれたことで、自然発生した“巻き毛の遺伝子”が存在することが分かってきます。
当初は特別な繁殖計画もなく、農場の中で自由に交配が続けられていましたが、やがてこの巻き毛の猫たちに注目したブリーダーたちが、系統的な繁殖をスタートさせました。健康で性格のよい猫たちを選びながら、巻き毛の特徴を安定させていき、同時にさまざまな毛色や模様を持つラパーマが生まれていきます。その結果、「軽い被毛・ふわっとしたカール・社交的で人懐っこい性格」という、現在のラパーマの特徴が形作られていきました。
1990年代以降、このユニークな巻き毛猫はアメリカ国内外のキャットショーでも注目を集めるようになり、国際的な血統登録団体で順次公認を獲得します。現在では、アメリカやヨーロッパを中心に世界各地でブリーディングが行われ、「自然発生の突然変異から生まれた、もっとも新しい“レックス(巻き毛)系猫種”のひとつ」として位置付けられています。一方で、過度に見た目だけを追い求めるのではなく、健康状態や性格のよさを重視した繁殖が続けられており、丈夫で人懐っこい家庭猫としての魅力も大切に守られています。
環境づくり
- 室内でしっかり遊べるように、キャットタワーやステップなど上下運動ができるスペースを用意する
- 家族のそばにいたがる子が多いため、リビングなど人の集まる場所にベッドやくつろぎスペースをつくってあげる
- 寂しがりやな面もあるため、長時間の留守番が続く場合は、見守りカメラやおもちゃの工夫などでストレス軽減を意識する
食事
- 一般的な成猫用総合栄養食を基本に、年齢・体型・運動量に合わせて量を調整する
- 巻き毛ゆえに毛づくろいで飲み込む毛も多くなりがちなので、毛玉対策フードや適度な食物繊維を意識する
遊び
- ボール遊びや猫じゃらし、追いかけっこなど、全身を使う遊びを毎日取り入れる
- 賢い猫種なので、トンネルや知育トイ、かくれんぼ遊びなど、頭も使う遊びを組み合わせると満足度が高い
先天的な病気やリスク、老後になりやすい病気等(一般例)
| 病名 | 内容 |
|---|---|
| 毛球症 | 巻き毛で毛づくろい量が多くなりやすく、飲み込んだ毛が胃腸にたまりやすい。毛玉ケアフードやこまめなブラッシングで予防を。 |
| 皮膚トラブル | 被毛が密になりやすい部分では、汚れや皮脂がたまると皮膚炎の原因になることも。定期的なブラシと必要に応じたシャンプーで清潔を保つ。 |
| 歯周病 | 室内猫全般に共通するリスク。歯石や口臭、歯肉炎を防ぐため、歯みがきやデンタルケアおやつの活用が望ましい。 |
📊 平均寿命(一般例):12〜15年前後
💡 個体差はありますが、定期的な健康診断(年1回〜、シニア期は年2回)、適切な体重管理、ストレスの少ない生活環境を整えることで、健康的な毎日をサポートしてあげましょう。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平均価格 | おおむね15万〜30万円前後(時期・条件により6万〜25万円程度の例もあり) |
| 価格差の要因 | 血統(ショータイプかペットタイプか)、毛色・模様の人気度、性別、月齢、ワクチン・去勢避妊の有無など |
| 購入ルート | ラパーマを扱う国内ブリーダー、ブリーダー提携型ペットショップ、子猫紹介サイト経由など |
💡 選び方のコツ
親猫の健康状態(遺伝性疾患の有無、ワクチン歴)、性格(人懐っこさ・攻撃性の有無)を確認し、清潔でストレスの少ない環境で育てられているブリーダーさんを選ぶことが大切です。また、子猫自身の性格(人への慣れ具合・好奇心など)も、お迎え前にしっかり観察しておくと、その後の暮らしがスムーズになります。
ラパーマと暮らす毎日は、とにかく「くるくる」と「べったり」がキーワード。朝起きると、ふわふわの巻き毛を揺らしながらベッドのそばにやってきて、「おはよう」のスリスリから一日がスタートします。家事や在宅ワークをしていると、足元や椅子の近くでくつろぎながら、時々目が合うと喉を鳴らして甘えてくる…そんな距離感が心地よい猫種です。
遊ぶ時間になると、ボールやおもちゃを追いかけて家の中を元気に駆け回り、満足するとお気に入りのクッションや飼い主の膝の上でうとうとお昼寝。日なたで丸くなっている姿は、まるで小さな羊やぬいぐるみのようで、つい写真を撮りたくなってしまいます。しっかり遊んで、たっぷり甘えて、一緒にのんびり過ごす――そんなメリハリのある時間を楽しめるのが、ラパーマと暮らす魅力です。

| 飼い主タイプ | 相性度 |
|---|---|
| 初心者 | |
| 共働き家庭 | |
| 子どもがいる家庭 | |
| 1人暮らし |
💬 コメント
人懐っこくて社交的な性格なので、猫飼育が初めてのご家庭でも比較的付き合いやすい猫種です。一方で、構ってほしい気持ちが強い子も多いため、長時間の留守番が常態化している共働き家庭や単身世帯では、遊ぶ時間やスキンシップの時間を意識して確保してあげることが大切になります。子どもと一緒に遊べる猫を探しているご家庭には、良いパートナーになりやすいタイプです。
| 猫種 | 性格 | 入手難易度 | 飼いやすさ |
|---|---|---|---|
| コーニッシュ・レックス | 活発・人懐っこい・運動量多め | エネルギッシュで遊び時間を多く取れる家庭向き | |
| デボン・レックス | 甘えん坊・好奇心旺盛・少し繊細 | 体調管理と温度管理にやや配慮が必要 | |
| セルカークレックス | おっとり・マイペース・穏やか | 落ち着いた性格で多頭飼いにも向きやすい |
※ラパーマも「巻き毛仲間」ですが、毛質は比較的軽く、運動量や性格の“犬っぽさ”が強い点が、上記のレックス系猫種との違いとして挙げられます。

ねぇママちゃん、ラパーマって“いつもパーマかけてる猫さん”なんだよね? ぼくもシャンプーのあとにくるくるになるけど、あの子たちはずーっとあのヘアスタイルなの?

そうそう、ラパーマは生まれつき巻き毛になりやすい体質なんだよ。子猫のときに一度つるっと抜けてから、またくるくるの毛が生えてくる子もいるくらい。毎日セットしてるわけじゃなくて、“標準装備のくるくるヘア”って感じかな。

見た目はふわふわでおっとりに見えるけど、性格はどうなの? ぼくみたいに“ママちゃんストーカー”タイプだったりする?

ラパーマもかなりのかまってちゃんって言われてるよ。人のそばにいるのが好きで、呼ぶと来たり、膝に乗ってきたりする子も多いの。遊ぶのも大好きだから、一緒におもちゃで遊べる家だと、すごくご機嫌で暮らせそうだね。

パーマヘアって、お手入れがちょっと大変そうじゃない? ブラッシング嫌いな子だったら、すぐモジャモジャになっちゃいそう…。

長毛タイプのラパーマは、たしかにブラッシングをサボると毛玉になりやすいかな。でも、こまめに優しくブラッシングしてあげれば大丈夫だよ。逆に短毛タイプはそこまで手間がかからなくて、“ほどよくモフモフを楽しめる”っていう声も多いみたい。

日本でも、そのラパーマさんと会える? ブリーダーサイトをしてるぼくでも、あんまり見たことない気がするんだけど…。

日本だと、まだちょっとレアな猫さんだね。大きなペットショップでいつもいるわけじゃなくて、ラパーマを扱っているブリーダーさんを探したり、専門的なショップに相談したりする必要があるかな。でも、全然いないわけじゃないから、“いつか出会えたらラッキー”くらいの感覚で覚えておくといいかも。

じゃあ、そのラパーマさんと暮らすなら、どんなパパちゃん・ママちゃんに向いてる? ぼくみたいに、遊びたいときは全力で、眠いときは知らんぷりするタイプとも仲良くできる?

よく遊んでくれて、たくさん話しかけてくれるパパやママに向いてそうだね。ラパーマは人と一緒にいる時間が好きだから、お留守番が少なめで、毎日ちょっとでも遊ぶ時間を作ってあげられるお家が理想かな。性格は優しくて社交的な子が多いから、しょうちゃんみたいな“マイペースな俺様キャラ”とも、ちゃんと距離感を学びながら仲良くなれそうだよ。

ラパーマは、ふわふわの巻き毛と人懐っこい性格が魅力の“くるくる系にゃんこ”。見た目は個性的だけど、中身はとてもフレンドリーで甘えん坊だから、たくさんスキンシップを取りたいお家にはぴったりだと思います。その一方で、毛玉防止のブラッシングや、寂しがり屋になりやすい性格へのケアも必要なので、お迎え前に“どれくらい一緒に過ごせるか”“お手入れの時間を作れるか”をしっかり考えてあげたいですね。日本ではまだ少し珍しい猫種だからこそ、一緒に暮らすことになったら、そのくるくるヘアの毎日を、家族みんなで楽しみながら大切にしてあげてください。

