ふわふわの長毛に、ちょこんと短いあんよ。まるで動くぬいぐるみのような見た目で人気が高まっているのが「ミヌエット(旧ナポレオン)」です。
ペルシャ系の上品な雰囲気と、マンチカンゆずりの愛嬌たっぷりな仕草をあわせ持つ、比較的新しい猫種。この記事では、日本でこれからミヌエットを迎えたい人向けに、性格・特徴・価格・注意点までまとめて解説します。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原産国 | アメリカ合衆国(ペルシャ系とマンチカンの交配で作出) |
| 毛の長さ | 短毛〜長毛(ショートヘア/ロングヘア両タイプ) |
| カラー | ホワイト、ブラック、ブルー、レッド、クリーム、シルバー、チンチラ、ゴールデン、ブラウンタビー、シルバータビー、バイカラー、キャリコ、ポイントなど多彩 |
| 模様パターン | ソリッド、タビー各種(クラシック/マッカレル/スポテッド)、バイカラー、キャリコ、トーティ、ポイントなど |
| 体重 | オス約3〜4kg/メス約2.5〜3.5kg が目安 |
| 性格 | 人懐っこく穏やかで、好奇心旺盛な甘えん坊・遊び好きタイプ |
| 寿命(一般例) | およそ12〜14年前後(10〜15年程度:個体差・環境により変動) |
| 公認団体 | TICAで公認(Preliminary New Breed)/CFA・FIFe・GCCFは未公認 |
| 入手難易度(日本) | ★3:ペットショップ・ブリーダーで探せるが、頭数は多くなくタイミング次第 |
💡特徴
ミヌエットは、短い脚とペルシャ系ゆずりの丸顔・大きな目を持つ、「ぬいぐるみ系」の見た目が大きな魅力です。足は短いものの、胴の長さは一般的な猫とほぼ同じで、体つきはがっしりした中肉中背タイプ。長毛の個体は首回りやしっぽが特にふさふさで、小さなライオンのようなシルエットになることもあります。
短足で生まれるのは同腹子猫の一部で、長足の兄弟も同じミヌエットとして扱われます。性格は、ペルシャの穏やかさとマンチカンの好奇心・愛嬌を併せ持った“おっとり元気”タイプが多く、人のそばにいるのが大好きな甘えん坊です。
| 区分 | 難易度 | 主な入手先 |
|---|---|---|
| ペットショップ | 都市部の総合ペットショップ・チェーン店などで、ときどき子猫が販売される | |
| ブリーダー | ミヌエット専門・短足長毛種中心のブリーダー、ブリーダー直販サイト | |
| 里親募集 | 保護猫・里親サイトで「ミヌエット」「ミヌエット風」「ペルシャ系MIX」などの募集がときどき見つかる |
💬 解説
ミヌエットは、スコティッシュフォールドやマンチカンほどメジャーではありませんが、日本でも徐々に知名度が上がっている猫種です。
都市部のペットショップでは「短足でふわふわな人気種」として、ときどき販売されていますが、常時複数頭がいるほどではなく「見つかればラッキー」な存在。価格帯は20〜40万円前後が中心で、セールで15万円台の子から、珍しいカラーや極端に短足な子では50万円近くになることもあります。
ブリーダー直販では、15〜35万円前後がボリュームゾーン。顔立ちや毛色、脚の長さ、血統書のグレードによって価格に差が出る傾向です。
保護猫としては、人気種ゆえに一度募集が出ると早く決まることが多く、特に「若くて短足」の個体は競争率高め。成猫やミックス表記の「ミヌエット風」との出会いは、タイミング次第といえます。
💡 豆知識
短足であるかどうかに関わらず、ペルシャ系とマンチカンをルーツに持つ血統であれば、長足の兄弟もミヌエットとして登録されます。
- 人懐っこくて甘えん坊
- 穏やかでのんびり屋な一面がある
- 好奇心旺盛で遊び好き、でも激しすぎない“ほどよい元気さ”
- とにかく甘えん坊で、人のあとをトコトコついてくる。「常に視界のどこかにいる」「膝や隣のクッションをすぐ占領する」といった、“距離の近さ”を喜ぶ声が多い。
- 穏やかで人見知りが少ない子が多く、来客や子どもとも比較的上手に付き合える。「初対面でも撫でさせてくれた」「多頭飼いでもすぐ馴染んだ」という社交的な一面が評価されている。
- 短足+ふわふわ被毛の見た目がとにかく可愛く、写真映え抜群。「座っているだけでインテリア」「歩いている姿がたまらない」など、眺めているだけで癒やされるという口コミが多い。
- 長毛タイプでは抜け毛や毛玉ケアが必須で、「毎日のブラッシングをサボるとすぐ脇やお腹に毛玉が…」という声。特に換毛期は掃除・グルーミングの手間が増える。
- 脚が短いぶん、太ると関節や腰への負担が心配という意見が多い。椎間板ヘルニアなどのリスクが指摘されており、「高すぎる段差を減らす」「体重管理に気を使う」必要性を挙げる飼い主が目立つ。
- ペルシャ系の血を引くため、涙やけや鼻づまり、遺伝性の腎臓・心臓疾患への不安を抱える声もある。「定期検診やエコー検査、血液検査を欠かせない」「医療費も含めて迎える覚悟が必要」といった口コミもみられる(あくまで一般的傾向で個体差あり)。
- ちょこちょこ後ろからストーカー
歩き出すと、短い足でトコトコついてくる気配。振り向くと「なにしてるの?」とキラキラした目で見上げていて、用事を忘れてなでなでしたくなる。 - 座ると即・ひざ占拠
ソファに腰を下ろした瞬間、どこからともなく現れて膝の上にイン。スマホを持つ手より先に、膝の予約が埋まっていく。 - 上から目線は苦手です
高いところに乗るより、ローテーブルやソファの背もたれくらいがちょうどいい。気づけば「人間とほぼ同じ目線」の絶妙な高さをキープしている。 - ゴロゴロ音量だけはビッグサイズ
体は小さめなのに、喉グル音はやたらと迫力満点。静かな夜に甘えモードになると、部屋中に「ゴロゴロBGM」が響き渡る。 - 走ると丸い毛玉が転がる
長毛の子が全力疾走すると、ふわっとした毛玉が床を滑っていくように見える。本人(本猫)は真剣なのに、見てるほうは笑いをこらえきれない。 - 写真に撮ると足が行方不明
正面からの写真は、ほぼ「顔+もふもふボディ+しっぽ」。あとで見返して「この子、本当に短足なんだよ」と毎回説明を添えたくなる。 - ブラシを出すと“今忙しいので”
さっきまで甘えん坊モードだったのに、ブラシを取り出した瞬間だけ急に別件を思い出す。説得してなでなでしながらなら、なぜかすぐ機嫌が直る。 - 床暖房センサー搭載
冬になると、床暖房のスイッチが入っている場所をピンポイントで占領。気づけば家族みんな、その周りに自然と集まってくる。 - おもちゃは“持ってくる派”
お気に入りのボールをくわえてきて、足元にポトン。「もう一回ね?」と言わんばかりに見上げてきて、取ってこい遊びが終わらない。 - 寝相は完全にぬいぐるみ
お腹を出してバンザイポーズ、ソファの角にすっぽりハマる、クッションに顔だけうずめる…。あまりの無防備さに、家族のカメラロールが寝相写真で埋まっていく。

ミヌエットは、比較的新しい猫種で、そのルーツは1990年代のアメリカにさかのぼります。ペルシャやチンチラなどの長毛種と、短足で知られるマンチカンを交配し、「ペルシャ系の愛らしい丸顔と豊かな被毛」と「マンチカンの短い脚と愛嬌のある仕草」を併せ持つ猫として作出されました。当初、この新しい猫はフランスの皇帝ナポレオン・ボナパルトの小柄な体格になぞらえて「ナポレオン」と名付けられ、愛好家の間で徐々に知られる存在となっていきます。
その後、アメリカの猫種登録団体TICAにおいて、新しい品種として認定され、繁殖のルールづくりが進められました。マンチカン同士の交配では健康リスクが高まる可能性が指摘されていたことから、ミヌエットでも短足同士のペアを避け、ペルシャ系や長足のミヌエットを交えながら、健康状態をチェックしつつ短足の形質を維持する方針がとられています。また、ペルシャ系の血を取り入れているため、被毛の長さや毛色・模様は非常に多彩で、短毛・長毛、さまざまなカラーやパターンのミヌエットが誕生しました。
2015年には、TICAにおいて品種名が「ナポレオン」から「ミヌエット(Minuet)」へ正式に変更されました。これは、歴史上の人物名を使うことへの配慮や、より中立的で優雅なイメージの名称を求めた結果とされています。新しい名前は、18世紀ヨーロッパの優雅な舞踏「メヌエット(Minuet)」に由来するとされ、小柄で上品な印象を持つこの猫にふさわしい響きとして受け入れられました。
現在、ミヌエットはTICAで公認されている一方、健康面への議論からCFAやFIFeなど一部の団体ではまだ公認に至っていません。そのため、ブリーダーには短足という見た目だけを追い求めず、脊椎や関節、ペルシャ系に多い腎臓・心臓疾患などに配慮した繁殖が求められています。日本には2000年代以降に紹介され、SNSやメディアで「ぬいぐるみみたいな短足猫」として紹介されることで徐々に人気が高まりました。現在のミヌエットは、まだ頭数は多くないものの、健康を重視したブリーディングのもと、甘えん坊で穏やかな家庭向きの猫として、少しずつ愛好家を増やしている猫種です。
環境づくり
- 高すぎる段差や急な階段は減らす:短足で腰・関節に負担がかかりやすいため、段差を細かくしたりステップを置いてあげる。
- すべりにくい床にする:フローリングにはカーペットやマットを敷き、ダッシュや着地の衝撃を和らげる。
- 静かで落ち着けるスペースも用意:甘えん坊でも、ひとりで寝られるベッドや隠れ場所があると安心。
食事
- 太りすぎ注意の体重管理:関節や腰への負担を減らすため、年齢・運動量に合った総合栄養食を適量キープ。
- ペルシャ系の遺伝疾患を意識したフード選び:腎臓や心臓ケアを意識したフードや、水分をしっかりとれるウエットフードの併用も検討。
遊び
- 激しすぎない運動で毎日しっかり遊ぶ:短時間でも、床レベルでのじゃらし遊びやボール遊びを毎日取り入れる。
- 取ってこい遊びや知育おもちゃも◎:短足でも楽しめるおもちゃで頭と体をバランスよく使わせると、ストレス解消にもなる。
先天的な病気やリスク、老後になりやすい病気等を以下に記載します。
| 病名 | 内容 |
|---|---|
| 椎間板ヘルニア・脊椎トラブル | 短足で胴が長めの体型のため、腰や背骨に負担がかかりやすいとされる。高い段差や激しいジャンプを控え、体重管理と環境づくりで予防したい。 |
| 多発性嚢胞腎(PKD) | ペルシャ系に多い遺伝性腎疾患で、腎臓に嚢胞ができて機能低下を起こす病気。信頼できるブリーダーは親猫に遺伝子検査を行っていることが多いので、事前確認が重要。 |
| 肥大型心筋症(HCM) | 心臓の筋肉が厚くなる病気で、ペルシャ系・マンチカンなどでも注意が必要とされる。定期的な聴診や、必要に応じて心エコー検査で早期発見につなげる。 |
📊 平均寿命(一般例):およそ12〜14年前後(10〜15年程度)
💡 健康維持のためには、太らせすぎないことと、年1回以上の健康診断(血液検査・尿検査・必要に応じてエコーなど)を続けることが大切です。少しでも「歩き方が変」「息が荒い」などの変化があれば、早めに動物病院で相談しましょう。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平均価格 | ペットショップ:20〜40万円前後(セールで15万円台〜/希少な子は〜50万円)。ブリーダー直販:おおむね15〜35万円前後。 |
| 価格差の要因 | 脚の長さ(短足かどうか)、毛色・模様の希少性、顔立ち(ペルシャ寄りの丸顔かどうか)、血統書のグレード、親猫のショー歴、健康検査の有無など。 |
| 購入ルート | 都市部のペットショップ、ミヌエット専門・短足長毛種を扱うブリーダー、ブリーダー直販サイト、まれに保護猫・里親募集サイト。 |
💡 選び方のコツ
ミヌエットを選ぶときは、「見た目の可愛さ」だけで決めず、親猫の健康状態とブリーダーの方針をしっかり確認しましょう。
多発性嚢胞腎(PKD)や心臓病の遺伝子検査をしているか、椎間板ヘルニアなどへの配慮から極端な短足同士の交配を避けているか、といった点は重要なチェックポイントです。子猫自身も、鼻詰まりで苦しそうでないか、目やに・涙やけがひどくないか、抱っこしたときに力強さや適度な筋肉が感じられるかを見てあげると安心です。性格面では、人や兄弟に対して好奇心を見せている子のほうが、家庭に馴染みやすい傾向があります。
ミヌエットとの暮らしは、とにかく「視界のどこかにいつもいる」感覚に近いかもしれません。朝、目を覚ますとベッドのそばにちょこんと座ってこちらを見つめ、キッチンへ行けば短いあんよでトコトコついてくる。ソファに腰を下ろせば、数分もしないうちに膝の上や隣のクッションを占領して、喉をゴロゴロ鳴らしながらくつろぎ始めます。
一方で、甘えん坊なだけでなく、遊び好きな一面も。床でじゃらしを振れば、ふわふわの毛玉が全力で追いかけてきて、ボールを投げれば何度でも持ってきてくれる“取ってこい遊び”の名人になることも。ブラッシングやお手入れの時間も、声をかけて優しくなでながら進めれば、次第に「なでなでタイム」として満喫してくれるようになるでしょう。

| 飼い主タイプ | 相性度 |
|---|---|
| 初心者 | |
| 共働き家庭 | |
| 子どもがいる家庭 | |
| 1人暮らし |
💬 コメント
穏やかで人懐っこく、攻撃性が低い子が多いので、猫飼育が初めての人や子どもがいる家庭とも相性は良好です。ただし、甘えん坊で構ってほしいタイプが多く、長時間の留守番が続く共働き家庭では、遊びやスキンシップの時間を意識して確保する工夫が必要になります。1人暮らしの場合も、在宅時間が長く、こまめにブラッシングや健康ケアをしてあげられる人に向いている猫種です。
| 猫種 | 性格 | 入手難易度 | 飼いやすさ |
|---|---|---|---|
| マンチカン | 明るく活発・甘えん坊・社交的。短足〜長足まで幅広い。 | 運動量は多めだが、人懐っこく初心者にも人気。肥満・関節ケアは必須。 | |
| ペルシャ(チンチラ含む) | 穏やかでマイペース・おっとり。抱っこ好きな子も多い。 | 長毛の被毛ケアが大変だが、性格は落ち着いていて室内向き。静かな家庭向き。 | |
| スコティッシュフォールド | おだやか・甘えん坊・人懐っこい。遊び好きだが激しすぎない。 | 性格は飼いやすいが、関節・耳・遺伝病のリスクがあり、信頼できるブリーダー選びが重要。 |

パパちゃん、あの足がみじかくてふわふわのミヌエットさんって、なんか「ずっと子猫みたい」な見た目だよね。ぼくもどんくさいけど…あの子たち、ちゃんと走ったりジャンプできてるのかな?

見た目は心配になるけど、ミヌエットさんもちゃんと走れるし、低めのジャンプならへっちゃらなんだよ。脚は短いけど体はしっかり筋肉がついているから、ローテーブルやソファくらいならスイスイ。高すぎる場所を作らないように人間が工夫してあげれば、ゆうまさんみたいに「ほどよい運動派」として元気に暮らせるよ。

長い毛の子もいるみたいだけど、あのもふもふって、毎日ブラシしないとダメ? ぼくは中毛だけど、お風呂はまだ平気なほうなんだ…。

ミヌエットさんは長毛タイプだと毛量が多くて、毛玉になりやすい子もいるから、できれば毎日軽くブラッシングしてあげたいかな。シャンプーも時々してあげると、皮脂がたまりにくくて皮膚トラブルの予防になるよ。ゆうまさんみたいにお風呂が大丈夫な子と暮らすおうちは、かなり相性いいと思う。

性格はどんな感じなの? ぼくは人見知りだけど、ミヌエットさんって、初めてのお客さんが来ても隠れないタイプ?

ミヌエットさんは、人懐っこくて穏やかな子が多いんだ。初めて会う人にもあまり緊張しないで、「なでていいよ〜」って近づいていく子もいるくらい。もちろん個体差はあるけど、基本は社交的でフレンドリーだから、ゆうまさんみたいな慎重派とはいいバランスになるかもね。

短足っていうと、腰とか足が痛くなりそうでちょっと心配…。ぼく、病院はがんばれるけど、お友だちが痛いのはいやだなぁ。

そこは大事なポイントだね。ミヌエットさんは、椎間板ヘルニアみたいな腰のトラブルに注意が必要って言われているよ。だから、太りすぎないようにごはんを管理したり、階段や高いところを減らしたり、滑りにくい床にしてあげたりするのがとっても大切。定期的に獣医さんでチェックしてもらえれば、早めに対策もしやすいんだ。

もしパパちゃんがお迎えするなら、ミヌエットさんのどこをいちばん気をつけて見る? ぼくと仲良くしてくれるかな…。

まずは親猫の健康検査だね。腰や関節、腎臓や心臓の遺伝的な病気について、ブリーダーさんがどこまで検査しているかをしっかり聞きたい。それから、性格が穏やかで、他の猫とゆっくり距離を縮められる子かどうかも大事。ゆうまさんみたいにおっとりしたタイプなら、ミヌエットさんの甘えん坊なところと相性が良くて、ふたりでマットの上やソファの端っこで、のんびり一緒に過ごしてくれそうだよ。

ミヌエットは、短いあんよともふもふの被毛で“ちいさなぬいぐるみ”みたいだけど、中身は人が大好きでよく遊ぶ甘えん坊。毎日のブラッシングや、腰や関節に配慮した環境づくり、体重管理や健康チェックなど、気をつけるポイントは多いけれど、そのぶん一緒に過ごす時間が自然と増えて、すごく濃い絆ができる猫種だと思うんだ。ゆうまさんみたいなおっとりした先輩がいれば、静かな時間とにぎやかな時間をバランスよく分け合える、あたたかい家族になってくれるはずだよ。

