「フィラリアって犬の病気じゃないの?」 「うちはマンションの室内飼いだから、蚊なんて入ってこないし大丈夫でしょ?」
そう思って、愛猫のフィラリア予防をしていない飼い主さんも多いのではないでしょうか。 正直に言うと、僕も以前はそう思っていました。
こんにちは、にゃんトピのパパちゃんです。 わが家のアメショ「しょうすけ」とエキゾ「ゆうま」は、一歩も外に出ない完全室内飼いです。 だから「蚊に刺されるリスクなんてほぼゼロ」だとタカをくくっていました。
でもある日、エレベーターに乗って一緒に上がってきた蚊が、玄関を開けた瞬間に部屋の中に「プ〜ン」と侵入するのを見て、背筋が凍りました。 「これ、もしフィラリアを持った蚊だったら…?」
そこで今回は、意外と知られていない「猫のフィラリア症」の怖さと、なぜ室内飼いでも予防が必要なのかについて、にゃんトピの頼れるアドバイザー・猫実(ねこざね)先生に詳しく教えてもらいます。
「なんとなく予防しない」という選択が、愛猫を突然の病魔にさらしているかもしれません。 正しい知識で、大切な家族を守りましょう!
犬だけじゃない!「猫のフィラリア症」ってどんな病気?【猫実先生の解説】
パパちゃん: 「猫実先生、よろしくお願いします。フィラリアって犬の病気だと思っていましたが、猫にも感染するんですか?」
猫実先生: 「パパちゃん、こんにちは。はい、猫ちゃんも感染します。 フィラリア(犬糸状虫)は、心臓や肺動脈に寄生する細長いソーメンのような寄生虫です。 本来は犬を宿主とする寄生虫ですが、条件が揃えば猫の体内でも成長し、命に関わる深刻なダメージを与えます。」
感染経路は「蚊」。吸血によって幼虫が侵入
猫実先生: 「感染経路は、犬と同じく**『蚊』**です。 フィラリアに感染している犬(または猫)の血を吸った蚊の体内には、ミクロフィラリアという幼虫が入ります。 その蚊が別の猫ちゃんを刺した時に、刺し口から幼虫が猫の体内に侵入し、感染が成立します。」
犬とは違う?猫の場合は「診断が難しい」理由
猫実先生: 「猫の場合、犬とは少し事情が違います。 猫の体内はフィラリアにとって居心地が悪く、成虫になれる数は少ないです。また、ミクロフィラリア(幼虫)を産まないことも多いです。 そのため、一般的な血液検査(抗原検査)では陽性反応が出にくく、**『感染しているのに見つけられない(診断が難しい)』**という厄介な特徴があります。」
【最重要】症状は「咳・嘔吐」そして「突然死」のリスク
ママちゃん: 「見つけにくいなんて怖いです…。どんな症状が出るんですか?」
猫実先生: 「初期症状としては、咳や呼吸困難、嘔吐などが見られますが、これらは猫喘息(ぜんそく)や他の病気と間違われやすいんです。
そして最も恐ろしいのが**『突然死』**のリスクです。 体内で死んだフィラリアの死骸が血管に詰まったり、アレルギー反応(アナフィラキシーショック)を起こしたりして、昨日まで元気だった猫ちゃんが突然亡くなってしまうことがあります。 猫のフィラリア症の約1〜2割は、何の予兆もなく突然死してしまうと言われているんですよ。」
家猫なら安心?室内飼いにおける感染リスク
パパちゃん: 「でも先生、うちはそこまで高層階じゃないですがマンションですし、網戸もあります。それでも感染する可能性はあるんでしょうか?」
蚊はエレベーターに乗ってくる!
猫実先生: 「残念ながら、日本に住んでいる限り、蚊を100%シャットアウトすることは不可能です。 蚊は人の服にくっついたり、エレベーターに乗ったりして高層階まで上がってきます。 網戸のわずかな隙間や、洗濯物を干す一瞬の開閉でも侵入します。 家の中で『プ〜ン』という音を聞いたことがない人はいないはずです。」
データで見る「感染猫」の割合
猫実先生: 「ある調査によると、フィラリアに感染していた猫のうち、約4割が完全室内飼育だったというデータもあります。 『外に出ないから安心』というのは、蚊が媒介する病気に関しては通用しないと思った方が良いでしょう。」
治療法はあるの?感染してしまったら…
パパちゃん: 「もし感染してしまったら、薬で治せるんですか?」
確実な治療法は確立されていない
猫実先生: 「ここが一番の問題点です。猫のフィラリア症には、安全で確実な治療法が確立されていません。 犬のように成虫を殺す強い薬を使うと、死んだ虫が一気に血管に詰まり、アナフィラキシーショックを起こして猫ちゃんが死んでしまうリスクが非常に高いからです。」
対症療法で「共存」するしかない現実
猫実先生: 「そのため、もし感染が分かっても、ステロイド剤などで炎症を抑えながら、フィラリアが寿命で死ぬのを待つ(数年かかります)という**『対症療法』しか選択肢がないケースがほとんどです。 いつショック死するか分からない爆弾を抱えたまま過ごすことになります。 だからこそ、『予防』が唯一にして最大の防御策**なのです。」
【E-E-A-T】わが家は「予防薬」で守る。パパちゃんのフィラリア対策
「治療法がないなら、予防するしかない!」 猫実先生の話を聞いて、改めてそう決意しました。ここでは、わが家で実践しているフィラリア対策を紹介します。
「スポットタイプ」で月1回の簡単ケア
わが家では、蚊が発生する時期(地域によりますが5月〜12月くらい)は、毎月1回必ず予防薬を投与しています。
使っているのは、首筋(肩甲骨の間)に垂らすだけの**「スポットタイプ(滴下式)」**です。 有名なものだと「レボリューション」などがありますね。
選んでいる理由:
- 簡単: 飲み薬だと吐き出したりして飲ませるのが大変ですが、これなら一瞬で終わります。
- オールインワン: フィラリアだけでなく、ノミ・ダニやお腹の虫も一緒に予防できるタイプが多いので、一石二鳥(三鳥?)です。
投薬時の様子: しょうすけもゆうまも、背中に垂らされる時の「ヒヤッ」とする感じは少し苦手みたいですが、おやつを見せながらサッと済ませれば、嫌がる暇もなく終わります(笑)。
蚊を寄せ付けない環境づくり
予防薬がメインですが、補助的な対策として「蚊を家に入れない・増やさない」ことも意識しています。
- ペット用蚊取り線香: ベランダや玄関で使用。
- 虫除けスプレー: 網戸に吹きかけるタイプを使用(成分には注意しています)。
- 水たまりを作らない: ベランダの植木鉢の受け皿など、ボウフラが湧きそうな水場はこまめにチェック。
パパちゃんの想い
「毎月薬を使うのは、副作用とか心配…」という声もあるかもしれません。 でも、感染してしまった時のリスク(治療法がなく、突然死の可能性がある)を天秤にかければ、答えは明白です。
「月1回の簡単なケアで、突然の別れを防げるなら安いもの」 これが、僕たち夫婦の共通認識です。
まとめ|パパちゃんと猫実先生の「猫談義」 🐾
しょうすけ: 「首に垂らすやつ、ちょっとヒヤッとするけど、すぐ終わるからガマンするよ! そのあと美味しいおやつもらえるしね!」(お利口アピール)
ゆうま: 「蚊さん、あっち行って…。 ぼくの美味しい血はあげないよ…。痒いのもイヤだしね…」(おっとり)
ママちゃん: 「犬の病気だと思ってたけど、猫にとっても、むしろ猫の方が診断も治療も難しくて厄介なのね。 蚊の季節は特に気を引き締めましょう。」
パパちゃん: 「治療法がないなんて怖すぎるよ。 予防薬は『愛猫の命綱』だと思って、カレンダーに丸をつけて毎月忘れずに続けるよ!」
猫実先生: 「素晴らしい心がけです。 フィラリア症は恐ろしい病気ですが、**『100%予防できる病気』**でもあります。 悲しい思いをする飼い主さんがいなくなるよう、正しい予防の知識を広めていきましょうね。」

