【猫の尿路結石】オス猫は特に危険?命に関わる「尿閉」のサインと予防法を解説

「愛猫がさっきから何度もトイレに行くけど、おしっこが出ていないみたい…」 「トイレでうずくまって、なんだか辛そうに鳴いている」 「砂にキラキラしたものが混じっている気がする」

もし、愛猫にこんな様子が見られたら、それは決して「ただのトイレの悩み」ではありません。 猫の宿命とも言われる**「尿路結石(にょうろけっせき)」**のサインであり、放置すると数日で命を落とすこともある、一刻を争う緊急事態かもしれないのです。

こんにちは、にゃんトピのパパちゃんです。 わが家のアメショ「しょうすけ」とエキゾ「ゆうま」は、どちらも男の子。 実はオス猫は、体の構造上、尿路結石で「おしっこが詰まる」リスクが非常に高いと言われています。 だからこそ、僕は毎日のトイレ掃除のたびに「ちゃんと出てるかな?」「色は大丈夫かな?」と、人一倍気を使っています。

「結石って、年をとった猫ちゃんがなる病気じゃないの?」 「健康診断の血液検査で異常がなければ大丈夫?」

そんな疑問をお持ちの飼い主さんも多いのではないでしょうか。 そこで今回は、猫の三大疾病の一つとも言える「尿路結石」について、その原因や、絶対に見逃してはいけない緊急サイン、そして今日からできる予防法について、にゃんトピの頼れるアドバイザー・猫実(ねこざね)先生に詳しく解説してもらいます。

「たかがおしっこ」と侮るなかれ。 正しい知識と毎日のチェック習慣が、愛猫を激痛と危険から守る「命綱」になりますよ!


キラキラ光る石の正体。「尿路結石」ってどんな病気?【猫実先生の解説】

パパちゃん: 「猫実先生、よろしくお願いします。そもそも、どうして体の中に『石』なんてできちゃうんですか?人間だと『激痛』で有名ですが、猫ちゃんもやっぱり痛いんでしょうか…。」

猫実先生: 「パパちゃん、こんにちは。はい、猫ちゃんにとっても、尿路結石は非常に痛みを伴う辛い病気です。 まずは、なぜ石ができてしまうのか、そのメカニズムから紐解いていきましょう。」

おしっこの成分が固まって「石」になる

猫実先生: 「通常、おしっこの中にはマグネシウムやカルシウム、リンといった『ミネラル成分』が含まれています。 健康な状態であれば、これらは水に溶けたまま体の外へ排出されます。

しかし、水分不足でおしっこが濃くなりすぎたり、pHバランス(酸性・アルカリ性)が崩れたりすると、これらのミネラルが溶けきれずに結晶化してしまいます。 最初は目に見えないほどの小さな粒ですが、それが集まって『砂』になり、やがて固まって『石』になります。 これが膀胱(ぼうこう)や尿道(にょうどう)を傷つけたり、詰まらせたりして悪さをするのが『尿路結石症(尿石症)』です。」

代表的な2つの結石(ストラバイト・シュウ酸カルシウム)

猫実先生: 「猫ちゃんの結石には、大きく分けて2つの代表的な種類があります。それぞれ特徴やなりやすい年齢が違うので、覚えておくと良いですよ。」

1. ストラバイト結石(リン酸アンモニウムマグネシウム)

  • 特徴: おしっこが**「アルカリ性」**に傾くとできやすい結石です。
  • 治療: 療法食(pHを酸性に傾けるフード)を与えることで、溶かしてなくすことができる可能性があります。
  • なりやすい猫: 1歳〜6歳くらいの**「若い猫」**に多い傾向があります。

2. シュウ酸カルシウム結石

  • 特徴: おしっこが**「酸性」**に傾きすぎるとできやすい結石です。金平糖のようにギザギザしています。
  • 治療: ストラバイトと違い、療法食では溶けません。 そのため、膀胱を傷つけたり詰まったりした場合は、外科手術で取り除く必要があります。
  • なりやすい猫: 7歳以上の**「シニア猫」**に多い傾向があります。

何歳からなりやすい?(若猫も注意!)

パパちゃん: 「えっ!ストラバイトは若い猫に多いんですか?『シニアの病気』だと思って油断していました…。」

猫実先生: 「そうなんです。そこが大きな落とし穴です。 特にストラバイト結石は、活発な1歳〜6歳の時期に非常に多く発症します。 『まだ若いから大丈夫』という油断は禁物。年齢に関わらず、すべての猫ちゃんで注意が必要な病気なんですよ。」


【緊急】命に関わる!見逃してはいけないSOSサイン

ママちゃん: 「石ができると痛いのは分かるけど、命に関わるってどういうことですか?そんなに急変するの?」

猫実先生: 「はい。結石が『あるだけ』なら痛みや血尿で済みますが、それが『出口に詰まってしまう』と、事態は一変します。 これを**『尿閉(にょうへい)』**と言いますが、これは一刻を争う緊急事態です。」

トイレに行くのに「出ない」は緊急事態!

猫実先生: 「もし愛猫が、何度もトイレに行っているのに、おしっこがポタポタとしか出ていない、あるいは全く出ていない様子だったら、すぐに病院へ走ってください。 『便秘かな?』と様子を見ていると、取り返しのつかないことになります。」

オス猫の「尿閉(にょうへい)」は時間との勝負

猫実先生: 「特にパパちゃんのお家のようなオス猫は要注意です。 メスに比べてオスの尿道は非常に細長く、先端に向かってさらに細くなっているため、小さな結石や、膀胱炎で剥がれた粘膜のカス(栓)が簡単に詰まってしまうのです。

おしっこの出口が完全に塞がれてしまうと、体の中に毒素が溜まり始めます。

  • 24時間以内: 尿毒症(にょうどくしょう)の症状が出始め、元気消失、嘔吐などが起こる。
  • 48時間〜72時間: 腎不全を起こし、死に至る可能性が極めて高くなる。

『昨日の夜から出てないかも?』と気づいた時点で、すでに危険な状態に片足を突っ込んでいます。 夜間でも救急病院を探すべきレベルの緊急事態だと認識してください。」

その他のサイン(血尿・痛み・キラキラ尿)

猫実先生: 「完全に詰まる前にも、以下のようなサインが出ることがあります。

  • 血尿: おしっこがピンク色、または赤色になる。
  • 排尿痛: トイレ中に『ウゥー』『ニャー』と悲痛な声で鳴く。
  • 頻尿・残尿感: 出ないのに何度もトイレに行く。すぐまたトイレに戻る。
  • 不適切な排泄: トイレ以外の場所(布団やクッション)でしてしまう。
  • キラキラ尿: トイレシートや砂に、ガラスの粉をまいたようなキラキラした結晶が見える。

これらのサインに気づいたら、詰まる前の『警告』だと思って、早めに受診しましょう。」


予防の鍵は「水」と「食事」。どうすれば防げる?

パパちゃん: 「怖すぎます…。石を作らないようにするには、どうすればいいんでしょうか?」

猫実先生: 「尿路結石は、体質的に繰り返しやすい病気ですが、日頃のケアでリスクを大幅に下げることは可能です。 ポイントは**『おしっこを薄めること』『ミネラルバランス』**です。」

とにかく「水」を飲ませておしっこを薄める!

猫実先生: 「一番の予防薬は『水』です。 水分をたくさん摂って、おしっこの量を増やせば、尿中のミネラル濃度が下がって結晶ができにくくなります。 また、頻繁におしっこをすることで、小さな結晶や細菌を体の外へ洗い流す効果もあります。

『おしっこが濃い黄色』の時は要注意。薄い黄色で、量もしっかり出ている状態を目指しましょう。」

食事管理(療法食・おやつの注意点)

猫実先生: 「食事のミネラルバランスも重要です。 マグネシウムやカルシウム、リンなどのバランスが調整された『下部尿路配慮』と書かれたフードを選ぶのが基本です。

また、煮干しやカツオブシ、ミネラルウォーター(硬水)などは、ミネラル分が過剰になりやすいため、結石リスクのある猫ちゃんには避けたほうが無難です。 一度でも結石になったことがある子は、獣医師の指示に従って『療法食』を続けることが、再発防止の近道ですよ。」


【E-E-A-T】わが家は「検査」と「水」で守る。パパちゃんの対策

オス猫2匹と暮らすわが家にとって、尿路結石は決して他人事ではありません。 今はまだ発症していませんが、「いつなってもおかしくない」という危機感を持って、パパちゃんなりに対策をしています。

健康診断でのチェックと「血液検査の限界」

毎年受けている健康診断ですが、実は**「血液検査だけでは結石の有無は分からない」**ということを最近知りました。 血液検査で分かるのは、結石が詰まって腎臓が悪くなった後の数値(BUNやCREなど)であって、「膀胱に石があるか」までは分からないのです。

なので、シニア期に入ったら、血液検査だけでなく**「尿検査(結晶が出ていないか見る)」「エコー・レントゲン(石の影を見る)」**もオプションで追加してもらおうと決めています。 早期発見には、正しい検査選びも大切ですね。

日々のトイレ観察は「シート」でチェック

わが家はシステムトイレを使っています。 砂が固まらないタイプなので「おしっこの量」が分かりにくいのが難点ですが、その分、下のトイレシートを交換する時に入念にチェックしています。

  • 色のチェック: 普段より濃くないか?赤みがかっていないか?
  • キラキラチェック: シートの表面にキラキラした結晶がついていないか?
  • 量の感覚: シートの重さや、吸水スポットの広がり具合で「いつもと同じくらい出ているか」を確認。

もし「あれ?今日はシートがあまり濡れていないな」と感じたら、その日は徹底的にトイレの回数と滞在時間をマークするようにしています。

水分補給へのこだわり「軟水化フィルター」

「水を飲ませる」ことに関しては、道具の力も借りています。 わが家で愛用しているのは、循環式給水機の**「ピュアクリスタル」**です。

これを選んだ理由は、専用の**「軟水化フィルター」**が使えるから。 このフィルターにはイオン交換樹脂が入っていて、水道水に含まれるマグネシウムやカルシウムなどのミネラル分を吸着・軽減してくれるんです。 完全にゼロにするわけではありませんが、結石の原因となるミネラルを少しでも減らせるなら…という親心です。 流れる水に興味を持って、ゴクゴク飲んでくれる姿を見るのが、何よりの安心材料ですね。

万が一の時の「覚悟」

そして、ママちゃんと共有している一番大切なルール。 それは、**「おしっこが出ない=夜間でも迷わず救急病院へ行く」**という覚悟です。 「朝まで様子を見よう」が命取りになる病気だと知ったからこそ、もしもの時の夜間救急の連絡先は、常にスマホに登録してあります。


まとめ|パパちゃんと猫実先生の「猫談義」 🐾

しょうすけ: 「パパちゃんが新しいお水に変えてくれたから、ボクごくごく飲んじゃうよ! キラキラおしっこなんて出さないもんね!健康優良児だぞ!」

ゆうま: 「ぼく、トイレ我慢するのは嫌だよ…。 トイレが汚いと入りたくなくなっちゃうから、パパちゃん掃除もサボらないでね…。」

ママちゃん: 「若い猫でもなるって知らなかったわ。 『まだ若いから』なんて油断してたらダメね。オス猫2匹、特に気を引き締めなきゃ。」

パパちゃん: 「そうだね。たかがおしっこ、されどおしっこ。 毎日のトイレ掃除と観察が、君たちの命を守る一番の健康診断なんだね。 これからもシートのチェック、鬼の形相でやるから覚悟してね(笑)」

猫実先生: 「頼もしいですね。 尿路結石は、食事と水、そして環境でコントロールできる部分が大きい病気です。 愛猫からの無言のメッセージである『おしっこサイン』を見逃さず、健康な毎日をサポートしてあげてくださいね。」