エジプシャン・マウの性格・特徴・飼い方|古代エジプトのロマンをまとう俊足スポット猫

エジプシャン・マウ

エジプシャン・マウは、全身にちりばめられたスポット模様と、グースベリー・グリーンの瞳が印象的な「古代エジプトの猫」を思わせる猫種です。シュッとした体つきに筋肉がしっかりついたアスリート体型で、家庭猫の中でもトップクラスの俊足として知られています。

一方で、性格は意外にも甘えん坊で家族への愛情深さもたっぷり。初めて見るとワイルドな見た目に圧倒されますが、暮らしてみると「よく走る甘えん坊さん」というギャップにハマる人が多い猫です。日本ではまだ希少種の部類に入り、入手には少し時間と準備が必要。この記事では、日本の一般家庭でエジプシャン・マウと暮らすうえで知っておきたい基本情報や飼い方のコツを、やさしく整理してご紹介します。


基本データ&見た目の特徴

エジプシャン・マウの見た目
項目内容
原産国エジプト(自然発生の斑点模様の短毛猫がルーツ)
毛の長さ短毛(やや密度の高いサテン調のコート)
カラーシルバー、ブロンズ、スモーク(ほかに非公認色も存在)
模様パターンスポテッドタビー(ランダムスポット)、スモークスポテッド
体重オス約4〜6.5kg/メス約3〜4.5kg(中型・筋肉質)
性格活発で甘えん坊、賢くやや繊細で家族に忠実なタイプ
寿命(一般例)おおむね10〜15年程度(一般的な猫と同程度)
公認団体CFA・TICA・FIFe・GCCF など主要団体で公認
入手難易度(日本)★4:希少種でかなり入手困難寄り

💡特徴
エジプシャン・マウは、細くしなやかなボディにしっかりとした筋肉がついた「アスリート体型」の短毛種です。後ろ脚が前脚よりやや長く、腰高でしなった体つきは短距離ダッシュ向き。被毛はサテンのような光沢と密度の高い短毛で、毛だけでなく皮膚にもスポット模様が出るのが大きな特徴です。瞳はグースベリー・グリーンと呼ばれる黄緑〜緑色が理想とされ、シルバーやブロンズの被毛とのコントラストがとても美しく、まさに「古代エジプトの猫」を思わせる雰囲気をまとっています。


日本での入手難易度・流通状況

区分難易度主な入手先
ペットショップ 大手チェーン・オンラインショップで全国に数頭レベル
ブリーダー 専門・準専門キャッテリーからの予約・紹介が中心
里親募集 純血としての募集はごく稀。見つかれば超ラッキー

💬 解説
日本ではエジプシャン・マウは「希少猫種」として紹介されることが多く、ペットショップの店頭で常に見かけるタイプではありません。大手ペットショップやオンライン販売サイトで全国的に見れば、タイミングによって数頭〜十数頭ほど掲載されていることもありますが、店舗ごとに常時在籍しているわけではなく「偶然出会えたらラッキー」寄りの猫種です。

もっとも現実的なお迎えルートは、専門ブリーダーやエジプシャン・マウに力を入れているキャッテリーからの直販。ブリーダーサイトのデータを総合すると、直近の成約価格はおおむね15〜25万円前後が目安で、ショータイプやチャンピオン血統では30万円近くになることも。里親募集サイトでは純血としての登場はごく稀で、「現在募集なし」の期間が長く、見つかればかなり幸運なケースと言えます。

💡 豆知識
エジプシャン・マウは毛だけでなく皮膚にもスポットがあるため、バリカンで毛を刈っても斑点模様がうっすら見えることがあります。純血かどうかを判断するひとつの目安になるポイントです。


性格と行動の特徴

  • 活発でよく走り回る、運動大好きなアスリートタイプ
  • 家族にはとても甘えん坊。人の後をついて回ることも多い
  • 賢く観察力が高いぶん、物音や環境変化にはやや繊細な一面も
飼い主の声:良いところ
  • 「シルバーのスポットが本当にきれいで、“古代エジプトの猫みたい!”と友人に言われます。写真映えも抜群で、つい撮影会が始まります。」
  • 「家族にはとても甘えん坊で、家の中をついて回ったり、一緒に走り回って遊んだりと、毎日が運動会。でも夜は同じベッドで静かに寝てくれるのが可愛い。」
  • 「賢くて、人間の言葉や生活パターンをよく理解している感じ。来客があると最初は様子をうかがうけど、慣れるとこっそり近づいて挨拶に行く社交性もあります。」
飼い主の声:気になるとこ
  • 「普段は穏やかだけど、怖がりな面もあって、大きな物音や知らない人にはビクッと反応します。慣れるまでは隠れてしまうことも多いです。」
  • 「運動量がかなり多くて、遊ぶ時間をしっかり取らないとストレスが溜まりそう。キャットタワーやおもちゃを充実させるのに、思った以上にスペースが必要でした。」
  • 「希少種のせいか子猫代だけでなく、遺伝子検査込みのブリーダーさんを選んだら費用がかなり高めに。さらに元気な分、ケガをしないよう環境づくりにも気を使います。」

エジプシャン・マウあるある10選

  • リビングが一瞬で「古代エジプト博物館」
    ソファに座っているだけなのに、スポット模様とグリーンの瞳で一気にエキゾチック空間に。来客に「この子だけ雰囲気違うね」と言われがち。
  • 突然スイッチON、廊下が陸上トラック化
    静かに寝ていたはずが、突然ダダダッと全力疾走。まるで短距離選手のスタートダッシュで、飼い主はよけるのに必死。
  • 高いところからの“監視業務”が仕事
    冷蔵庫の上やキャットタワー頂上から家族をじっと観察。「ぼくがみんなを見てますから」と言わんばかりの頼もしさ。
  • 撫でるとエンジン音、でも見知らぬ人には慎重
    家族に撫でられると豪快にゴロゴロ鳴くのに、初対面の人には距離を取りがち。仲良くなるまでの“試用期間”がしっかりある。
  • “チーター柄”と間違われる率、異常に高い
    公園デビュー写真を見せると「小さいチーター飼ってるの?」と冗談半分で聞かれる。毎回真面目に猫ですと説明するのがルーティン。
  • お気に入りのおもちゃは全力で破壊担当
    知育系おもちゃも、ジャンプ系おもちゃも、数日でボロボロ。運動神経とパワーのせいで、新しいおもちゃ選びは“耐久テスト前提”。
  • 窓際は“ハンター目線”で大渋滞
    鳥や虫を見つけると、尻尾をピクピクさせながら一点集中。あまりの真剣な目つきに「そんなに気合い入れなくても…」と飼い主苦笑い。
  • 夜の大運動会後は、なぜかちゃっかり布団の中
    寝る前に一通り猛ダッシュしたあと、気づけば人間の枕元でスヤスヤ。布団の真ん中を占領しているのはだいたいマウさん。
  • ゴハンタイムだけは“神速ワープ”
    さっきまで別室にいたのに、フードの袋を開ける音がすると1秒で足元に出現。瞬間移動疑惑が浮上するほどの早さ。
  • 写真を撮るとだいたい“ハンター顔”
    スマホを向けるとキリッとした目で見返してくるので、ほぼ全部が狩猟モードの写真に。ほんわかショットを撮る方が逆に難しい。

歴史とルーツ

エジプシャン・マウの歴史とルーツ

エジプシャン・マウは、その名の通りエジプトにルーツを持つとされる斑点模様の短毛猫で、「マウ」は古代エジプト語で「猫」を意味すると言われています。壁画や彫像には、スポット模様の猫が神聖な存在として描かれており、現在のエジプシャン・マウの姿ともよく似ていることから、「古代エジプトの猫の末裔」とロマンを込めて語られてきました。ただし、古代の猫と現代のエジプシャン・マウが、血統として直接つながっているかどうかについては確かな証拠があるわけではなく、あくまでイメージとしての継承と考えられています。

現代のエジプシャン・マウの基礎となったのは、20世紀中頃にヨーロッパで集められたエジプト出身の斑点猫たちです。特に有名なのは、エジプトからイタリアへ渡った猫たちを保護し、後にアメリカへ移住したロシア貴族出身のナタリー・トルベツコイ(Nathalie Troubetskoy)による繁殖です。彼女はカイロから輸入した猫たちを元に、特徴的なスポット模様とグリーンの瞳、しなやかな体つきを持つ猫を目指して計画的な交配を進め、その系統はやがてアメリカへと持ち込まれました。

1950〜60年代にかけて血統登録が進むと、北米の猫血統登録団体で正式な品種として認められるようになり、1970年代以降にはCFA・TICA・FIFe・GCCFなど世界の主要団体で順次公認されます。エジプトにルーツを持つ自然斑点猫として国際的な評価を得るようになり、他のスポテッド猫種(ベンガルなど)が人為的な交配によって模様を作り出したのに対し、エジプシャン・マウは自然発生のスポットを持つ猫として、そのランダムな模様も含めて大きな個性となりました。

現在でも登録頭数は決して多くはなく、「知る人ぞ知る希少種」という立ち位置です。それでも、古代エジプトを思わせるミステリアスな見た目と、家族に深くなつく性格から、世界各国で静かな人気を集め続けています。日本でも猫好きの間ではじわじわと注目度が上がっており、「いつかはいっしょに暮らしてみたい憧れの猫」として名前が挙がることの多い猫種です。


飼い方のコツ

環境づくり

  • 全力ダッシュできる廊下やリビング、上下運動ができるキャットタワーなど、運動スペースをしっかり確保する
  • 高い場所から周囲を見渡すのが好きなため、窓際や棚の上など安全に登れる「見張り台」をつくる
  • 急な物音や来客に驚きやすい面もあるので、隠れられるボックスやベッドなど「安心基地」を数カ所用意しておく

食事

  • よく動く筋肉質タイプなので、良質な動物性たんぱく質がメインの総合栄養食を選び、体型を見ながら量を調整する
  • おやつや炭水化物過多になると太りやすく、関節や心臓への負担も増えるため、体重管理と定期的なボディチェックを習慣にする

遊び

  • ねこじゃらしや羽根のおもちゃなど「追いかけて捕まえる」遊びを中心に、1日2〜3回、10〜15分程度しっかり遊ぶ時間をつくる
  • 知育トイやトンネル、動くおもちゃなど頭と体を同時に使う遊びを取り入れると、エネルギー発散+ストレス発散に効果的

健康と寿命

先天的な病気やリスク、老後になりやすい病気等の一例です。必ずかかるわけではありませんが、迎える前に知っておくと安心です。

病名内容
遺伝性溶血性貧血(PK欠損症)赤血球の酵素が不足することで起こる遺伝性の貧血。エジプシャン・マウで報告があり、信頼できるブリーダーは遺伝子検査を実施していることが多い。検査結果の提示有無を事前に確認すると安心。
肥大型心筋症(HCM)心筋が分厚くなることで心臓に負担がかかる病気。猫全般でよく知られ、エジプシャン・マウでも注意が必要とされる。定期的な健康診断で心音・エコー検査を受けておくと早期発見につながる。
歯周病・口内炎活発でよく食べる子が多い一方、口腔ケアが不足すると歯石や歯周病から口内炎を起こすことも。日頃からウェットティッシュや歯みがきおやつを活用し、口臭・ヨダレなどの変化に気づいたら早めの受診を。

📊 平均寿命(一般例):10〜15年程度
💡 健康維持のためには、適正体重のキープと、年1回以上の健康診断(中高齢期は半年に1回程度)がおすすめです。特に心臓や血液のチェックは、ブリーダーでの遺伝子検査に加えて、定期的なフォローを意識してあげましょう。


子猫の価格と選び方

エジプシャン・マウの子猫
項目内容
平均価格約15万〜25万円前後(日本のブリーダー直販相場の目安)
価格差の要因血統(チャンピオンライン)、ショータイプかペットタイプか、カラー・模様の出方、月齢、性別、ワクチン・遺伝子検査の有無など
購入ルート専門ブリーダー・キャッテリー、タイミング次第でペットショップ、極めて稀に里親募集経由

💡 選び方のコツ
エジプシャン・マウを選ぶときは、見た目の模様やカラーだけでなく、「親猫の性格」と「健康管理の姿勢」に注目すると失敗しにくくなります。親猫が過度に神経質すぎないか、家族にどのくらい慣れているかを確認し、ブリーダーが遺伝子検査(PK欠損症など)や定期的な健康診断を行っているかも大切なチェックポイントです。また、初対面でも飼い主の手に興味を示し、好奇心を持って近づいてくる子は、家庭に馴染みやすい傾向があります。


エジプシャン・マウと暮らす日常

朝、飼い主が目を覚ます頃には、エジプシャン・マウはすでに窓際の定位置で外を観察中。鳥や虫を見つけると尻尾を小刻みに揺らし、ハンターの顔つきに変わります。ごはんの準備を始めると、さっきまで窓辺にいたはずのマウが、気づけば足元に。「ごはん?」と首をかしげる表情は、スポット模様のワイルドさとのギャップだらけです。

日中は、家族の動きをチェックしながら、お気に入りのキャットタワーからリビングへと軽やかに跳び回ります。仕事や家事の合間にねこじゃらしを振ると、一直線にダッシュして華麗なジャンプ。全力で遊んだあとは、飼い主の隣や布団の中でスヤスヤお昼寝タイム。夜には再び運動モードが入り、ひとしきり大運動会をしたあと、人間の枕元にそっと寄り添って眠る――エジプシャン・マウとの暮らしは、「よく遊び、よく甘える」メリハリのある毎日になります。

エジプシャン・マウと暮らす日常

向いている飼い主タイプ

飼い主タイプ相性度
初心者
共働き家庭
子どもがいる家庭
1人暮らし

💬 コメント
エジプシャン・マウは、とても人懐っこく賢い一方で、運動量が多く寂しがり屋な面もあります。猫の勉強をしながらしっかり遊んであげられる人なら、初心者でも十分に飼育可能です。ただし、長時間の留守番が続く共働き家庭では、遊ぶ時間の確保や環境づくりに工夫が必要。子どもがいる家庭では、上手な触れ合い方さえ教えてあげれば、とても良い遊び相手になってくれるタイプです。


よく比較される猫種との違い

猫種性格入手難易度飼いやすさ
ベンガルとても活発で野性味があり、遊び好き。人ともよく遊ぶ ★★★☆☆(運動量とイタズラ対策がポイント)
オシキャット社交的で人&他の動物にもフレンドリー。犬的な一面も ★★★☆☆(運動・遊び時間を確保できれば◎)
ロシアンブルーおとなしく慎重、飼い主に一途で控えめな甘え方 ★★★★☆(静かな環境なら初心者にも向きやすい)

ベンガルやオシキャットもスポット模様が魅力の猫種ですが、エジプシャン・マウは「自然発生のスポット」「古代エジプト由来のストーリー性」が大きな違いです。性格面では、ベンガルより少し繊細で、ロシアンブルーよりは運動量多めの、「よく遊ぶけれど家族にベッタリ」タイプと言えます。


まとめ|パパちゃんとしょうすけの猫談義 🐾

しょうちゃん
しょうちゃん

ねぇパパちゃん、あの背中にポツポツ模様がある“エジプシャン・マウ”ってさ、なんかゲームのスプリンターみたいに速そうなんだけど?ぼくよりダッシュ速いの?

パパちゃん
パパちゃん

いいところに目をつけたね、しょうちゃん。エジプシャン・マウは後ろ足がちょっと長くて、体もすごくしなやかだから、家庭猫の中でもトップクラスの俊足なんだ。野生のチーターほどじゃないけど、家の中の短距離走なら、さすがのしょうちゃんでも負けそうなくらい速いよ。

しょうちゃん
しょうちゃん

模様もなんかカッコよかったなぁ。あのスポットって、アメショみたいに人が作った模様じゃなくて、最初からああいう柄なの?

パパちゃん
パパちゃん

エジプシャン・マウのスポットは“自然発生”の斑点模様なんだよ。面白いのは、毛だけじゃなくて皮膚にも模様があるところ。古代エジプトの壁画にも似た猫が描かれていて、“昔から斑点の猫がいたんだろうな”って想像されているんだ。

しょうちゃん
しょうちゃん

性格はどうなの?ぼくはフレンドリーだけど、知らない人にはちょっとビビっちゃうんだよね。その子たちは、俺様な性格のぼくと仲良くやれそう?

パパちゃん
パパちゃん

エジプシャン・マウも、家族にはベタベタ甘えるけど、初対面の人には慎重な子が多いよ。だから、しょうちゃんみたいな“身内には甘えん坊、外ではちょっと内弁慶”なタイプとは、意外と気が合うかもしれないね。ただ運動量が多いから、一緒に遊ぶときはしょうちゃんも本気を出さないと追いつけないかも。

しょうちゃん
しょうちゃん

日本じゃあんまり見ないけど、もしパパちゃんが“エジプトの速い猫さん”を迎えるとしたら、どれくらい探さないとダメ?お金もいるよね…ぼくのおやつ代は守ってほしいな。

パパちゃん
パパちゃん

日本ではまだ頭数が少なくて、ペットショップでも“たまたま出会えたらラッキー”くらいの感じなんだ。専門ブリーダーさんを中心に探すことが多くて、子猫の価格はだいたい15万〜25万円くらいが目安。条件や血統によっては30万円近くなることもあるから、しょうちゃんのおやつ代とよく相談しないとね。

しょうちゃん
しょうちゃん

速くてカッコよくて甘えん坊って聞くと、なんか最強っぽいけど、体は丈夫なの?パパちゃんが心配しすぎて“また検査だ〜”ってならない?

パパちゃん
パパちゃん

基本的には健康で丈夫な子が多いって言われているけど、エジプシャン・マウには“PK欠損症”っていう貧血の遺伝病や、肥大型心筋症みたいな病気のリスクも知られているんだ。だから、信頼できるブリーダーさんを選んで、遺伝子検査や健康診断の結果を確認しておくと、パパも安心して一緒に暮らせるよ。

パパちゃん
パパちゃん

エジプシャン・マウは、古代エジプトを思わせるスポット模様とグリーンの瞳、それに俊敏な動きと家族への強い愛情が魅力の猫です。日本ではまだ希少な猫種なので、お迎えには時間と予算、そして健康面のチェックが必要ですが、そのぶん“特別なパートナー”として濃い時間を過ごせるはず。もし家族に迎えるなら、運動できる環境とたっぷりの遊び時間、それから長く付き合う覚悟をしっかり用意してあげたいですね。