【猫の肝臓病】室内飼いでも肝炎になる?「肝リピドーシス」のリスクと、血液検査で見るべき項目

猫が体調不良でぐったりしている

「健康診断で肝臓の数値が高いと言われたけど、どうすればいい?」 「猫が黄色っぽく見える(黄疸)ってどういうこと?」

腎臓病ほどメジャーではないけれど、猫の健康を守る上で決して無視できないのが「肝臓」の病気です。 「お酒を飲まない猫が、なぜ肝臓を悪くするの?」 「フードが原因になることもあるの?」 そんな疑問や不安を抱えている飼い主さんも多いのではないでしょうか。

パパちゃん
パパちゃん

こんにちは、にゃんトピのパパちゃんです。 わが家の「しょうすけ」と「ゆうま」は今のところ肝数値は正常ですが、健康診断の結果表を見る時はいつもドキドキします。 特にゆうまはぽっちゃり体型なので、「脂肪肝(肝リピドーシス)」のリスクが高いのでは…と心配しています。

そこで今回は、にゃんトピの頼れるアドバイザー・猫実先生に、猫の肝臓病の種類や原因、そして「血液検査でどこを見ればいいのか」を詳しく教えてもらいます。

肝臓のSOSサインを見逃さない知識を身につけ、早期発見できる飼い主になりましょう!

猫の肝臓病ってどんな病気?主な3つのタイプ

パパちゃん
パパちゃん

肝臓病と一口に言っても、原因はいろいろあるんですよね?猫ちゃんに多いのはどんな病気ですか?

猫実先生
猫実先生

そうですね、猫ちゃんの肝臓トラブルにはいくつかのパターンがあります。代表的な3つのタイプを押さえておきましょう。

1. 太った猫が絶食すると危険!「肝リピドーシス(脂肪肝)」

肝リピドーシス(脂肪肝)
猫実先生
猫実先生

これは猫特有の、非常に怖い病気です。 特に肥満気味の猫ちゃんが、何らかの原因(ストレスや他の病気など)で数日間ご飯を食べなくなると、体中の脂肪が急激に肝臓に集まり、肝機能不全を起こします。 命に関わる状態になるまでのスピードが速いのが特徴です。

2. ウイルスや細菌による「肝炎・胆管肝炎」

猫実先生
猫実先生

次に多いのが、ウイルスや細菌感染による炎症です。 猫の体は構造上、腸内細菌が胆管を通って肝臓に逆流しやすいため、『胆管肝炎(たんかんかんえん)』を起こしやすいと言われています。

パパちゃん
パパちゃん

えっ、細菌感染ってことは、完全室内飼いなら大丈夫なんですか?

猫実先生
猫実先生

いいえ、油断は禁物です。 外部からの感染だけでなく、自分のお腹の中にいる菌が原因になることもあるので、室内飼いの子でも発症するリスクは十分にありますよ。

3. 毒物や薬物による「中毒性肝障害」

猫にはユリの花はNG
猫実先生
猫実先生

最後は、肝臓が毒素を分解しきれずにダメージを受けるケースです。 ユリなどの観葉植物、アロマオイル、人間用の薬の誤飲などが原因になります。 猫は肝臓の解毒能力が他の動物と少し違うため、特定の物質に対して非常に敏感なんです。

症状と原因を深掘り!フードや遺伝の影響は?

ママちゃん
ママちゃん

普段食べているキャットフードが原因になることってあるんですか?添加物とか…?

SOSサインは「黄疸(おうだん)」と食欲不振

猫実先生
猫実先生

その前に、まずは症状を知っておきましょう。 肝臓が悪くなると、**『食欲不振』『嘔吐』が見られます。 そして進行すると、白目や耳の内側、歯茎が黄色くなる『黄疸(おうだん)』**が出ます。黄疸が出たら、かなり深刻な状態だと思ってすぐに病院へ行ってください。

総合栄養食なら大丈夫?食事と肝臓の関係

猫実先生
猫実先生

一般的な総合栄養食を与えていれば、それが直接の原因で肝臓病になることは稀です。 ただし、手作り食などで『極端なタンパク質不足』になったり、逆に『高脂肪すぎる食事』を続けたりするとリスクになります。

そして何より重要なのは、『食べないこと』自体が肝臓を壊す引き金になるという点です。 猫ちゃんにとって『絶食』は、私たちが思う以上に肝臓へのダメージが大きいことを覚えておいてください。

遺伝しやすい猫種はいるの?

猫実先生
猫実先生

どの猫ちゃんでもなり得ますが、シャム、ヒマラヤン、アビシニアン、一部の洋猫種では、『アミロイドーシス』という遺伝性の肝疾患のリスクが報告されています。 過度に心配する必要はありませんが、頭の片隅に入れておくと良いでしょう。

早期発見の切り札!血液検査で見るべき「4つの項目」

パパちゃん
パパちゃん

健康診断の結果表、いつもアルファベットがいっぱいでよく分からないんです…。肝臓を見るには、どこをチェックすればいいですか?

猫実先生
猫実先生

ズバリ、以下の4つの項目に注目してください!

肝細胞のダメージを見る「ALT(GPT)」「AST(GOT)」

猫実先生
猫実先生

これらは肝臓の細胞の中にある酵素です。 肝臓の細胞が壊れると血液中に漏れ出てくるので、数値が高い=現在進行形で肝臓がダメージを受けている可能性が高いことを示します。

胆汁の流れを見る「ALP」「GGT」

猫実先生
猫実先生

肝臓で作られた胆汁(たんじゅう)の流れが悪くなると上がる数値です。 特に猫ちゃんの場合、『GGT』の上昇は肝疾患の重要なサインになりやすいと言われています。

肝機能そのものを見る「Bilirubin(黄疸)」

猫実先生
猫実先生

これは『総ビリルビン(TBil)』と書かれていることが多いです。 黄疸の原因となる物質の量です。これが高いと、肝臓がかなり弱っているか、胆管が詰まっている可能性があります。

わが家は「数値」で管理。パパちゃんの健康診断活用術

パパちゃん
パパちゃん

今のところ、わが家の「しょうすけ」と「ゆうま」は肝数値も正常で、元気に過ごしています。 でも、今回の猫実先生のお話を聞いて、改めて気をつけたいポイントが見えてきました。

「基準値内だからOK」で終わらせない

直近の検査では、2匹ともALTなどの数値は基準値内でした。 でも、これからは「基準値内だから安心」で終わらせず、「去年より上がっていないか?」という推移を見るようにしようと思います。 じわじわ上がっているなら、何かの予兆かもしれませんからね。

「食べない」への危機感をアップデート

以前は「1食くらい抜いても平気でしょ」と思っていましたが、「肝リピドーシス」の怖さを知って考えを改めました。 特にゆうまはポッチャリ体型ですが、元々そこまで大食いではありません。 だからこそ、「いつものゆうまなら食べるはずの量」を食べない時は、ただの気まぐれと流さずに、体調不良を疑って注意深く観察しようと決意しました。

毒物排除の徹底と再確認

肝臓を守るため、家の中に危険なものを置かないルールは徹底しています。 観葉植物を買う時は必ず「猫に安全か」を調べますし、アロマも使いません。 これらは肝臓だけでなく、中毒事故全般を防ぐ基本中の基本ですね。

まとめ|にゃん🐾トピ編集部と猫実先生の「猫談義」 🐾

しょうちゃん
しょうちゃん

ぼくは好き嫌いせずモリモリ食べるから、肝臓も元気だぞ! パパちゃん、おやつもモリモリちょうだい!

ゆうまさん
ゆうまさん

えっ、ぼくポッチャリだから、ダイエットで急にご飯抜かれたら危ないの…? そ、それは困るなぁ…(ドキドキ)

ママちゃん
ママちゃん

そうよゆうまさん。だから無理なダイエットは禁物なの。 美味しく食べて、運動して健康的に痩せましょうね。

パパちゃん
パパちゃん

血液検査のアルファベット、意味が分かると怖くないね。 次の検診からは、先生に『GGTはどうですか?』なんて聞いちゃおうかな。しっかりチェックするぞ!

猫実先生
猫実先生

頼もしいですね。 肝臓は『沈黙の臓器』ですが、同時に『再生能力が高い臓器』でもあります。 早期に発見して原因を取り除けば、元の元気な状態に戻れる可能性が高いのです。 日々の食欲チェックと定期検診を大切に、これからも愛猫の健康を守ってあげてくださいね。