ターキッシュアンゴラの性格・特徴・飼い方|ふわふわ王子様系、賢く甘えん坊な長毛猫

気品あふれる白い長毛、すらっと細い体、そして印象的な瞳。ターキッシュアンゴラは、「お城にいそうな王子様・お姫様猫」のイメージそのままの猫種です。一方で、実際に暮らしてみるとよく走り、よく遊び、よく喋る、とてもアクティブで人懐っこい一面も。ここでは、日本でこれからターキッシュアンゴラを迎えてみたい人向けに、性格・特徴からお迎えのポイントまで、まとめてご紹介します。


基本データ&見た目の特徴

項目内容
原産国トルコ共和国(アンカラ地方原産とされる)
毛の長さセミロング〜ロング(細くしなやかなシングル〜ライトなダブルコートで、絹のような手触り)
カラーホワイト(純白)が古くから有名だが、ブラック・ブルー・レッド・クリーム・シルバー・タビー・バイカラーなど、多くの毛色が認められている
模様パターンソリッド、タビー(クラシック・マッカレルなど)、バイカラー、スモーク、シェーデッドなど。近年は白一色以外のカラーバリエーションも一般的
体重オス約3.0〜5.0kg/メス約2.5〜4.0kg(筋肉質だが細身の中型)
性格活発・賢い・甘えん坊・社交的・おしゃべり
寿命(一般例)おおむね12〜18年前後(完全室内飼育・去勢避妊・定期健診の有無などで個体差あり)
公認団体CFA・TICA・FIFe・GCCF など(いずれも長毛種として公認)
入手難易度(日本)★4:国内頭数は少なく、主に専門ブリーダー経由での入手が中心

💡特徴
ターキッシュアンゴラは、とても細身でしなやかな体つきと、ふんわり軽いセミロングの被毛、そして羽根のように長く広がる尻尾が大きな特徴です。頭部は小さめの逆三角形〜くさび形で、耳は大きく高い位置に付き、先端がややとがっているため、顔全体がキリッとした印象に。
目はアーモンド形で、ゴールド・グリーン・カッパー・ブルーなど多彩なカラーが見られ、左右で色が異なる「オッドアイ」の子もいます。歩き方や動きはとても軽やかで、長い脚を活かしてキャットタワーを駆け上がる姿は、まさに優雅なダンサー。見た目は上品でおしとやかに見えますが、実際はよく遊び、よく動くアクティブな長毛猫です。


日本での入手難易度・流通状況

区分難易度主な入手先
ペットショップ 都市部の大型店・輸入猫種を扱うショップなど
ブリーダー ターキッシュアンゴラや長毛種を扱う国内ブリーダー
里親募集 稀に「アンゴラ風」「長毛白猫」などの表現で出ることも

💬 解説
日本では、ターキッシュアンゴラはメインクーンやノルウェージャンフォレストキャットなどの人気長毛種に比べると、かなり珍しい部類に入ります。大手ペット情報サイトや子猫紹介サイトでも、常に掲載があるわけではなく「時々見かけるレベル」。
実際に迎える場合は、ターキッシュアンゴラを扱うブリーダーを探して直接相談するルートが一般的です。都市部では、輸入ルートを持つ一部ペットショップがフェアや特集のタイミングで取り扱うこともありますが、事前に問い合わせ・予約が必要になることが多いでしょう。
純血としての里親募集はかなり少なく、「長毛の白猫」「アンゴラ風ミックス」といった形で保護・譲渡されるケースがほとんどと考えられます。

💡 豆知識
トルコ本国では、白くてオッドアイのターキッシュアンゴラは「国の宝」として動物園で保護されてきた歴史があり、今でも特別な存在として扱われています。


性格と行動の特徴

  • 賢く、人の言葉や表情をよく理解する
  • 甘えん坊で、家族のそばにいるのが大好き
  • 運動神経がよく、よく走りよく遊ぶアクティブタイプ
  • 社交的で、おしゃべりな子も多い
飼い主の声:良いところ
  • 「とにかく賢くて、人の言うことをよく理解する」
     名前を呼ぶと返事をしたり、ドアや引き出しの開け方を覚えたりと、頭の回転の速さを実感する声が多いです。「家のルールをすぐ覚える」「人の表情をよく見ている」といった、“賢い同居人”という印象を持つ飼い主さんも少なくありません。
  • 「甘えん坊で一人の時間をあまり好まない」
     お気に入りの家族の後ろをついて回ったり、パソコン作業のキーボードの上に乗ってアピールしたりと、距離感が近い子が多い猫種です。「帰宅すると必ず出迎えてくれる」「いつも誰かのそばにいたがる」といった声がよく聞かれます。
  • 「運動神経がよく、一緒に遊ぶと本当に楽しい」
     高いところへのジャンプやキャットタワーの駆け上がりが得意で、おもちゃへの食いつきも抜群。「じゃらしを振るといつまでも遊んでくれる」「俊敏な動きが見ていて飽きない」と、遊び好きな飼い主さんから高評価です。
飼い主の声:気になるとこ
  • 「構ってあげないと拗ねたりイタズラしたりする」
     人が大好きなぶん、長時間放っておかれると不満がたまりやすい一面も。「仕事で忙しくて遊べない日が続くと、鳴き声が増える」「机の上のものを落としてアピールしてくる」など、“かまって要求”の強さを気にする声もあります。
  • 「長毛だと思わず抜け毛がすごい」
     ふんわり軽い毛質のため、換毛期になると家中に細かい毛が舞いやすくなります。「掃除機のフィルターがすぐ詰まる」「黒い服がすぐ白くなる」と、掃除や衣類ケアの手間を挙げる飼い主さんも多いです。
  • 「日本語の情報や経験談が少なくて不安になる」
     メジャー種に比べて飼育本や日本語サイトが少なく、「病気や行動で気になることがあっても、ネット検索で同じケースが見つからない」「海外サイトを翻訳しながら読んでいる」という声も。信頼できる獣医師やブリーダーの存在が心強い猫種と言えます。

ターキッシュアンゴラあるある10選

  • 歩くだけで“ふわっと風”が吹く
    軽やかな毛並みが揺れるたびに、まるでスローモーションのCMみたいな雰囲気に。廊下をスタスタ歩いているだけなのに、「今ちょっと映画みたいだったよね?」と家族がザワつく。
  • テーブルの上は“モデルウォーク会場”
    気がつくとテーブルや棚の上を、しっぽを高く掲げてスラリと行進。物を落とすわけでもなく、ただ優雅に歩くだけなので、人間側がつい見惚れてしまう。
  • 抱っこすると意外と“むっちり”
    細身に見えるのに、抱き上げると想像よりずっしり。「見た目はスレンダーなのに中身は筋肉だったのね…」と、そのギャップに驚かされる。
  • お気に入りの人にだけ“超べったり”
    家族の中でも特にお気に入りができると、その人の後ろばかり追いかける。「今日もまたトイレまで付き添いですか?」と、うれしいような大変なような日々。
  • 高いところからの“監督業”が仕事
    冷蔵庫の上やキャットタワーの頂上から、家族の動きをジッと観察。「そこは片付けたほうがいいんじゃない?」と言いたげな視線で、なぜか掃除のやる気が出る。
  • 来客の荷物チェックは欠かさない
    初めての人が来ても、意外と物怖じせずキャリーバッグや紙袋を念入りにチェック。「それ、ぼくへのお土産入ってる?」と言いたげな顔で、しっかり検品する。
  • ブラッシングの“気分スイッチ”がシビア
    気持ちが乗っているときはゴロゴロ大歓迎なのに、「今日はちょっと気分じゃない」となるとスッと離脱。その日のブラッシングOKサインを読むのが人間の腕の見せどころ。
  • 静かにしていると思ったら“見られている”
    ふと視線を感じて振り向くと、部屋の隅や棚の上からじーっと見つめてくる。「さっきから全部見てたよ」と言わんばかりの表情に、ちょっとドキッとする。
  • 白い子は“洗濯直後のタオル”感
    真っ白な被毛の子は、日向で寝転んでいるだけで洗いたてのタオルのような清潔感。うっかり顔を埋めたくなる衝動と、抜け毛を覚悟する現実の狭間で揺れる。
  • 写真だと“ふわっと感”が伝わりきらない
    実物は空気を含んだような軽い毛並みなのに、写真だと普通の長毛猫に見えてしまうことも。「このフワフワをどうやってSNSに載せれば…」と撮影研究が止まらない。

歴史とルーツ

ターキッシュアンゴラは、その名の通りトルコの首都アンカラ(旧名アンゴラ)周辺を原産とする、非常に古い長毛猫の系統とされています。トルコでは古くから白い長毛猫が「アンカラの猫」として愛されており、オッドアイの白猫は幸運をもたらす存在と考えられてきました。16〜17世紀には、ヨーロッパへ渡ったアンゴラ猫が上流階級の間で人気を集め、一時は“高級長毛猫”の代名詞的存在になったといわれています。

しかしその後、よりボリュームのある被毛を持つペルシャ猫がヨーロッパで流行すると、アンゴラタイプの猫はペルシャの改良に用いられ、純粋な血統は急速に減少。20世紀初頭には、純血のターキッシュアンゴラはほとんど見かけなくなってしまいました。この状況を危惧したトルコ政府とアンカラ動物園は、自国の伝統的な白い長毛猫を保護・繁殖するプログラムを開始し、選抜された猫たちを「国の宝」として管理するようになります。ここで守られた血統が、現在のターキッシュアンゴラのルーツと考えられています。

1950〜60年代になると、アンカラ動物園からアメリカやヨーロッパのブリーダーへ猫が渡り、計画的な繁殖がスタートしました。特にアメリカでは、1970年代からCFAやTICAなどの主要な愛猫団体で徐々に認定が進み、白一色だけでなく多様なカラーのターキッシュアンゴラが公認されていきます。現在では、トルコの伝統を色濃く残した優雅な長毛猫として、世界各国のショーで活躍する一方、賢く活動的な家庭猫としても愛されています。
日本への本格的な導入は比較的近年とされ、頭数は多くないものの、長毛好きの愛猫家の間で静かにファンを増やしている猫種です。


飼い方のコツ

環境づくり

  • 高さのあるキャットタワーや棚を用意し、「登れる・見渡せる」場所を作る
  • フローリングには滑りにくいマットを敷き、ジャンプやダッシュの着地を安全にする
  • 抜け毛対策として、掃除しやすいラグやソファカバーを活用する

食事

  • 適正体重をキープできる総合栄養食をベースに、年齢や運動量に合わせて量を調整する
  • 長毛種は毛づくろいによる飲み込んだ毛が多くなりがちなので、毛玉ケア用フードや食物繊維の活用も選択肢に入れる

遊び

  • 毎日短時間でもいいので、じゃらしやボールでしっかり運動させる時間を作る
  • 高低差を生かした遊び(キャットタワー+おもちゃ)や、頭を使う知育系おもちゃも取り入れてあげると満足度アップ

健康と寿命

先天的な病気やリスク、老後になりやすい病気等を以下に記載します。※いずれも「なりやすい可能性が指摘されている」レベルであり、必ず発症するわけではありません。詳しくはかかりつけ獣医師に相談してください。

病名内容
聴覚障害(特に白く青い目の個体)白毛+青い目の猫では、遺伝的な要因により片耳または両耳の難聴・聾が見られることがあります。生活に大きな支障が出るとは限りませんが、室内環境づくりや声かけの工夫が必要です。
肥大型心筋症(HCM)多くの猫種で見られる心臓病の一つ。初期は無症状のことも多いため、定期的な健康診断や必要に応じた心エコー検査が推奨されます。
毛球症・消化トラブル長毛で毛づくろいが多いため、飲み込んだ毛が胃腸にたまりやすく、吐き戻しや便秘の原因になることがあります。ブラッシングや食事での毛玉ケアが大切です。

📊 平均寿命(一般例):おおむね12〜18年前後
💡 健康維持のためには、完全室内飼育・ワクチンや寄生虫対策・年1回以上の健康診断に加え、適度な運動とストレスの少ない生活環境を整えることがポイントです。


子猫の価格と選び方

項目内容
平均価格目安として20万〜40万円前後(日本での希少性や血統により変動)
価格差の要因毛色・目色(オッドアイなど)、ショー向きかペット向きか、親猫のタイトル・血統、国内外ブリーダーからの輸入かどうか
購入ルート国内の専門ブリーダー、稀にペットショップ、海外ブリーダーからの輸入など

💡 選び方のコツ
見た目だけでなく、親猫の健康状態(心疾患や遺伝性疾患の検査有無)、性格、飼育環境をしっかり確認して選びましょう。人懐っこさやおしゃべり度合いなどは親猫の気質も影響しやすいため、可能であれば見学時に親猫の様子も見せてもらうと安心です。


ターキッシュアンゴラと暮らす日常

朝、カーテンのすき間から差し込む光の中、ふわりと白い影が揺れます。ターキッシュアンゴラは、静かにベッドに乗ってきたと思ったら、次の瞬間には「そろそろ起きる時間だよ」と言わんばかりに、枕元でゴロゴロと喉を鳴らしてくれるかもしれません。

日中は、お気に入りの高い場所から家族の様子を眺めたり、テーブルの上を優雅にウォーキングしてみたり。仕事や家事の合間にふと振り返ると、キラキラした瞳と目が合い、「ちょっと休憩して遊ばない?」と誘われるような気分になるでしょう。
夜は、たっぷり遊んだあとで、ようやく落ち着いてソファやベッドの隣に丸くなり、長い尻尾をからめてくる…そんな「上品だけど、ちょっと甘えん坊」な時間が流れます。


向いている飼い主タイプ

飼い主タイプ相性度
初心者
共働き家庭
子どもがいる家庭
1人暮らし

💬 コメント
ターキッシュアンゴラは、基本的には人が好きで素直な性格の子が多く、猫飼育が初めての人でも、しっかり情報収集とお世話の時間を確保できれば良いパートナーになってくれます。一方で、長毛の手入れや十分な遊び時間が必要なため、長時間構えない環境では工夫が必要です。子どもと一緒に暮らす家庭では、「優しく接する」ルール作りを行えば、良き遊び相手・家族の一員となってくれるでしょう。


よく比較される猫種との違い

猫種性格入手難易度飼いやすさ
ペルシャおっとり・マイペース・物静か :比較的メジャーグルーミングの手間は多いが、運動量は少なめで落ち着いた家庭に向く
メインクーン社交的・穏やか・“大型の甘えん坊” :専門ブリーダーが多い体は大きいが穏やかで、人と遊ぶのが好き。スペースとフード量の確保が必要
ノルウェージャンフォレストキャットおっとり・温厚・マイペース :国内でも比較的流通あり寒さに強い二重の被毛で、ブラッシングはしっかり必要。性格は落ち着いて飼いやすい

まとめ|ママちゃんとしょうすけの猫談義 🐾

しょうちゃん
しょうちゃん

ねぇママちゃん、ターキッシュアンゴラってさ、“トルコの王子様猫”みたいに言われてるけど、本当に昔からえら〜い人たちに可愛がられてたの? ぼくもトルコ行ったら王子枠あるかな?

ママちゃん
ママちゃん

昔のヨーロッパやトルコでは、白くてふわふわの長毛猫がとっても珍しくて、貴族のお屋敷やお城で大事にされていたんだって。特にトルコでは国の宝物みたいに守られてきた歴史もあるから、“王子様猫”っていうイメージもあながち間違いじゃないかもね。しょうちゃんも充分おうちの王子様だよ。

しょうちゃん
しょうちゃん

見た目はフワフワなのに、すっごくよく走るって聞いたよ。ぼくも運動会好きだけど、ターキッシュアンゴラさんはどれくらい暴れるの? ソファ倒れたりしない?

ママちゃん
ママちゃん

ターキッシュアンゴラは細くて足が長いから、すごく身軽に動ける子が多いんだよ。高いところにピョンと飛び乗ったり、キャットタワーを駆け上がったりするのが得意なの。だからお家には、登れる場所や走れるスペースをちゃんと作ってあげると安心だね。

しょうちゃん
しょうちゃん

長毛ってことは、ブラッシングも大仕事だよね? ぼくは短毛だけど、それでも“今日は気分が乗らない日”があるんだ。ターキッシュアンゴラさんはどのくらいとかしてもらうのがいいの?

ママちゃん
ママちゃん

ターキッシュアンゴラは毛が細くて絡まりやすいから、できれば週に数回、換毛期は毎日軽くブラッシングしてあげたいかな。根元からやさしくコームを通してあげると、毛玉予防にもなるしスキンシップの時間にもなるよ。“気持ちいいね〜”って声をかけながらやると、好きになってくれる子も多いみたい。

しょうちゃん
しょうちゃん

日本ではあんまり見かけないって聞くけど、“この子と暮らしたい!”ってなったら、どこから探すのが現実的なの? ぼくも玄関で案内役くらいならやるけど。

ママちゃん
ママちゃん

日本だと、ターキッシュアンゴラはブリーダーさん経由で迎えるのがいちばん現実的かな。ペットショップで出会えることもゼロじゃないけれど、数は少ないから、まずは猫種名で探して、信頼できるキャッテリーをチェックするのがおすすめだよ。トルコや海外から迎えるケースもあるけど、そのときは輸送や健康管理のことをしっかり考える必要があるね。

しょうちゃん
しょうちゃん

ターキッシュアンゴラさんみたいな“ふわふわおしゃべりさん”と暮らすなら、どんなパパ&ママが向いてると思う? ぼくはいっぱい話しかけてくれて、一緒に遊んでくれる人がいいな。

ママちゃん
ママちゃん

まさにしょうちゃんが言った通りで、ターキッシュアンゴラには“おしゃべりを楽しんでくれて、こまめに構ってくれる家族”がぴったりだと思うよ。それに、長毛のお手入れや抜け毛対策を楽しみながら続けられる人だと、お互いにストレスが少なくて済むね。元気で賢い猫さんだからこそ、一緒に遊んで、観察して、たくさんコミュニケーションを取ってくれるパパさん・ママさんに向いているかな。

ママちゃん
ママちゃん

ターキッシュアンゴラは、トルコの歴史の中で大切にされてきた気品ある長毛猫でありながら、実はとてもよく遊び、家族への愛情表現も豊かな“ギャップ持ち”の猫さんです。日本ではまだ頭数が少なく、お迎えまでのハードルは高めですが、そのぶん一緒に過ごす毎日は特別なものになるはず。長毛ならではのお手入れや健康管理に気を配りつつ、たくさん話しかけて、たくさん遊んで、“我が家だけのアンゴラ物語”をゆっくり育てていきたいですね。