真っ白な体に、頭としっぽだけちょこんと色が入ったターキッシュバン(ターキッシュ・バン)。「泳ぐ猫」としても有名で、元気いっぱいなのに人懐っこい、ちょっとワイルドで個性的な猫種です。ここでは、日本で迎えるときに知っておきたい性格・飼い方・入手難易度まで、初めての方にもわかりやすくまとめました。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原産国 | トルコ(東部バン湖周辺) |
| 毛の長さ | セミロング(シングルコート/水を弾きやすい中長毛) |
| カラー | ホワイト地にレッド(レッドタビー)、クリーム、ブラック、ブルーなどの有色部が入る2色パターンが基本 |
| 模様パターン | バンパターン(体の大部分が白で、頭部と尻尾のみに色が入る) |
| 体重 | オス約4.0〜6.5kg/メス約4.0〜5.5kg |
| 性格 | 活発で運動好き、賢く甘えん坊で、水遊びを楽しむ子も多いと言われる |
| 寿命(一般例) | 12〜16年程度(個体差あり) |
| 公認団体 | CFA・TICA・FIFe・GCCF |
| 入手難易度(日本) | ★4(かなり困難:国内頭数・ブリーダーが少ない希少種) |
💡特徴
中型〜やや大きめの筋肉質な体を持つ、力強いセミロング種です。胴はやや長めで骨太、脚もしっかりしていて運動能力が高め。頭はやや丸みのあるくさび形で、中くらい〜やや大きな耳と、アンバー〜ゴールド、ブルー、オッドアイなどの大きな目が印象的です。被毛はシングルコートでシルクのように柔らかく、夏はすっきり、冬はふわっとボリュームアップ。体のほとんどが白く、頭と尻尾だけに色が入る「バンパターン」と呼ばれる配色が最大の特徴で、水を怖がらず「泳ぐ猫」として知られる子もいます。
| 区分 | 難易度 | 主な入手先 |
|---|---|---|
| ペットショップ | 大手量販店ではほぼ取扱なし。出会えたら超レア級 | |
| ブリーダー | 国内の少数ブリーダー/キャッテリー、ブリーダー直販サイト経由 | |
| 里親募集 | 血統登録の純血としては極めて稀。見た目が似た雑種が中心 |
💬 解説
ターキッシュバンは、日本では「猫図鑑では見るのに、実物にはなかなか会えない」タイプのレア猫です。大手ペットショップの店頭で販売されることはほとんどなく、出会うとしたらブリーダー直販サイトや、専門キャッテリーからの紹介が中心になります。国内ブリーダーは少数で、募集頭数も常に多いわけではないため、気になる場合は事前に問い合わせ・予約が必要です。
里親募集では「ターキッシュバン」と表記された個体が出ることはほぼなく、白地に頭と尻尾だけ色がある雑種や、長毛の白猫がほとんど。血統書付きのターキッシュバンが保護に出るのは、かなり例外的なケースと考えられます。
💡 豆知識
「白い体+頭と尻尾だけカラー」の“バン柄”は、雑種の日本の猫にも見られますが、血統書付きで国際団体に登録されたものだけが「ターキッシュバン」として認められます。
- 活発で運動好き&ジャンプ力が高い
- 賢く好奇心旺盛で、人と遊ぶのが大好き
- 甘えん坊で家族にべったり、“犬っぽい相棒感”も
- 水を怖がらず、水遊びを楽しむ子も多い
- とにかく活発でよく遊び、「投げたおもちゃをくわえて持ってくる」「高い場所へ一気にジャンプする」など、見ていて飽きない運動能力の高さがある。
- 人懐っこく、家族に対してはよく甘えに来る。帰宅時に玄関まで迎えに来る、後ろをついて歩くなど、“犬っぽい相棒感”が魅力という声が多い。
- 真っ白なボディに頭と尻尾だけ色が入るバンパターンと、金色や青、オッドアイの瞳がとても美しく、「毎日見ていても見飽きない」「写真映え抜群」と評価されている。
- 運動量と好奇心がかなり高く、遊びや環境づくりが不十分だと、登ってほしくない場所に登る・物を落とす・戸棚を開けるなど、やんちゃなイタズラが目立つことがある。
- 水をあまり怖がらない子が多く、「風呂場やシンクに自ら入ってくる」「水遊びを始めて床をびしょびしょにする」など、飼い主側にとっては対応が大変な一面もある。
- 日本ではブリーダー・病院ともに情報が少なく、「適切なブリーダー選び」や「病気・遺伝的リスクの相談先探し」に苦労したという声もある。地方では専門知識のある獣医師を探すのに時間がかかる場合も。
- お風呂場パトロールは欠かさない
湯気が立っていようがいまいが、とりあえず浴室チェック。ドアが開く音がすると、すかさずダッシュしてきて湯船をのぞき込む。 - 蛇口からの水は“おもちゃ”扱い
ちょろちょろ流れる水に前足でちょいちょい。そのうち頭からびしょ濡れになっても、本人はまったく気にしていない。 - 白ボディゆえの“汚れ可視化システム”
少し転げ回っただけで、ホコリや汚れがすぐ目立つ。気づくと「さっきどこで遊んできたの?」と聞きたくなるレベルの砂ぼこりがついている。 - 高いところの制覇欲がすごい
冷蔵庫の上、本棚の上、ドアの上…登れそうな場所は全部制覇したくなるタイプ。気づいたら視線のかなり上からこちらを見下ろしている。 - ソファは“スタート台”
くつろぐためというより、ジャンプの踏み切り台として活用。ソファ→棚→カーテンレールと華麗な三段跳びを披露してくる。 - 来客対応はテンション次第
ご機嫌な日は玄関までお出迎えしてスリスリ。気が乗らない日は、遠くからじっ…と観察し、「今日は様子見で」とばかりに距離を保つ。 - ごはん前だけ超絶甘えん坊
お腹が空くと足元スリスリ、見上げる視線、にゃあ〜のフルセット攻撃。食後はケロッとクールに戻るので、飼い主は毎回ちょっと切ない。 - 水飲みスタイルがダイナミック
器から静かに飲む日もあれば、前足を突っ込んでかき混ぜてから飲む日も。結果、飲み終わるころには周囲に水たまりができている。 - 真っ白な背中は“なでなで誘導板”
飼い主の前でくるっと背を向け、真っ白な背中をどーんと突き出す。「さぁ撫でてください」と言わんばかりのアピールに逆らえない。 - 写真だと“ただの白猫”問題
実物はバンパターンがはっきりしているのに、写真だと光の加減で頭の色が飛びがち。「違う、もっとかわいいのに…!」と飼い主が嘆く。

ターキッシュバンは、その名の通りトルコ東部のバン湖周辺で古くから見られた土着の猫がルーツとされています。白い体に頭と尻尾だけ色が入る独特の「バンパターン」を持つ猫は、現地では何世紀も前から存在していたとされ、古い記録や伝承にもその姿が登場します。特にバン湖周辺では水辺で暮らす猫として知られ、水を怖がらず湖や川に入ることから「泳ぐ猫」として語られてきました。
近代的な猫種としての歴史は、1950年代にイギリス人の旅行者・写真家が、トルコで出会ったこの不思議な模様の猫に魅了されたことから始まります。彼らは数頭の猫をイギリスへ連れ帰り、現地で繁殖をスタートさせました。自然発生の土着猫であったターキッシュバンは、比較的短期間で特徴が固定され、やがてイギリスの猫登録団体GCCFに認められるようになります。その後、アメリカやヨーロッパ各国にも輸出され、1990年代までにCFA・TICA・FIFeなど主要な国際団体で相次いで公認されました。
一方、原産国トルコではバン湖周辺の猫は「国の宝」として扱われることもあり、無秩序な輸出や乱繁殖を避けるために保護の対象とされています。そのため、現在のショーラインや繁殖ラインの多くは、イギリスや北欧、アメリカのブリーダーによって維持されているのが実情です。
日本では、猫図鑑やペットメディアで「泳ぐ猫」「バンパターンの白猫」として紹介されるようになったのは比較的最近で、実物を目にする機会はまだ多くありません。しかし、その印象的な外見と元気で人懐っこい性格から、レア猫好きや長毛・白猫好きのあいだでじわじわと注目を集めています。今後も頭数自体は多くないと予想されますが、「トルコ生まれの不思議で魅力的な白猫」として、静かにファンを増やしていく猫種と言えるでしょう。
環境づくり
- 高いところが好きなので、しっかりしたキャットタワーや棚上スペースを用意する
- 運動量が多いので、走り回れる動線・障害物(ステップ)を室内に作ってあげる
- 水回り(浴室・シンク・トイレ)には興味を持ちやすいので、滑り対策や誤飲防止など安全管理を徹底する
食事
- 活発で消費カロリーは多めだが、去勢・避妊後は太りやすくなることもあるため、年齢・体型に合った総合栄養食を適量与える
- ごほうびおやつは、運動量とのバランスを見ながら控えめにし、肥満予防を意識する
遊び
- じゃらしや投げて遊ぶおもちゃなど、「走る・跳ぶ・追いかける」遊びを毎日しっかり取り入れる
- 頭の良い猫なので、知育系おもちゃやフードパズルで「考える遊び」をさせると、退屈防止とストレス発散に役立つ
先天的な病気やリスク、老後になりやすい病気等の一例です(あくまで「一般に言われる傾向」であり、個体差があります)。
| 病名 | 内容 |
|---|---|
| 肥大型心筋症(HCM) | 純血種全般で注意される心臓病の一つ。若〜中年期に見つかることもあり、定期的な健康診断や必要に応じて心エコー検査で早期発見を心がけたい疾患。 |
| 聴覚障害(白猫・青い目の個体) | 白い被毛とブルーアイ・オッドアイの猫では、遺伝的な聴覚障害のリスクが指摘されることがあります。必ずしも全ての個体に当てはまるわけではありませんが、子猫期に音への反応をよく観察しておきましょう。 |
| 関節・運動器のトラブル | ジャンプや高所移動が好きなアクティブな猫種のため、肥満や加齢に伴い関節への負担が増すことがあります。体重管理と無理のない運動環境づくりが大切です。 |
📊 平均寿命(一般例):12〜16年程度
💡 長く健康でいてもらうためには、1年に1回以上の健康診断(シニア期は年2回も検討)、適正体重の維持、そしてストレスの少ない生活環境づくりが重要です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平均価格 | 25〜40万円前後(国内ブリーダー直販の平均は約30万円前後が目安) |
| 価格差の要因 | 血統(ショークオリティかペットタイプか)、毛色・模様のバランス、目の色(オッドアイなど)、月齢、ワクチン・去勢費用込みかどうか、輸入か国内繁殖か |
| 購入ルート | 国内の専門ブリーダー/キャッテリー、ブリーダー直販サイト経由。場合により海外ブリーダーからの輸入(仲介業者利用) |
💡 選び方のコツ
見た目の可愛さだけでなく、親猫の健康状態(遺伝性疾患の検査状況やワクチン歴)や、性格の傾向をきちんと確認することが大切です。実際に見学して、親猫や兄弟猫の人への慣れ方・生活環境の清潔さをチェックしましょう。「泳ぐ猫」「レア猫」といった話題性だけで選ばず、飼い主側の生活スタイルとターキッシュバンの運動量・甘えん坊度が合っているかを、ブリーダーと相談しながらじっくり検討してください。
朝、飼い主が起き上がる気配を感じると、白い影が先回りしてベッドの端で待機。立ち上がった瞬間から足元スリスリで、「今日のパトロールはどこから行く?」とでも言いたげに、キッチンからリビング、窓際へと一緒に移動していきます。窓辺では、ふさふさの尻尾を揺らしながら外の鳥や人の動きをチェック。ときどきキャットタワーのてっぺんまで一気に駆け上がり、そのままドヤ顔で見下ろしてきます。
家族がくつろぐ時間になると、ソファの背もたれを伝ってひょいっと隣に着地し、真っ白な背中を向けて「なでていいよ」とアピール。テレビやスマホより、気がつけばその柔らかな被毛を撫でる時間がメインイベントに。お風呂の時間には、浴室の前で待機し、ドアが開くとまずは中をチェック。たっぷり遊んだあとは、ベッドやソファで飼い主にぴったり寄り添い、一日の終わりを一緒に過ごす——そんな、にぎやかでちょっと水っぽい(?)日常がターキッシュバンとの暮らしです。

| 飼い主タイプ | 相性度 |
|---|---|
| 初心者 | |
| 共働き家庭 | |
| 子どもがいる家庭 | |
| 1人暮らし |
💬 コメント
甘えん坊で人懐っこく、遊び好きな性格なので、「毎日しっかり遊んであげたい」「猫といっぱいコミュニケーションを取りたい」タイプの飼い主さんと相性が良い猫種です。一方で、長時間の留守番が続く共働き家庭や、構う時間が取りにくい生活スタイルだと、退屈やストレスからイタズラが増える可能性も。家族で暮らす家庭や、猫との時間を優先できる一人暮らしの方に向いています。
※比較表にはターキッシュバンのデータは含めず、イメージの近い3品種を例示しています。
| 猫種 | 性格 | 入手難易度 | 飼いやすさ |
|---|---|---|---|
| ターキッシュアンゴラ | 活発で賢く、やや気分屋な一面もあるが人懐っこい。長毛のエレガントなトルコ原産種 | 長毛ケアが必要だが、性格的には室内飼い向きで中〜上級者向け | |
| ノルウェージャンフォレストキャット | 穏やかでマイペース、家族に優しいが運動量もそこそこある大型長毛種 | 毛玉対策などのケアは必要だが、性格は穏やかで多頭飼いにも向きやすい | |
| ラグドール | おっとり・抱っこ好きな子が多く、攻撃性が低いと言われる“ぬいぐるみ猫” | 室内向きで初心者にも比較的飼いやすいが、被毛ケアと肥満対策は必須 |

ママちゃん、ターキッシュバンって“泳ぐ猫”って呼ばれてるらしいけど、本当にお風呂好きなの?ぼくなんて、お風呂の気配だけで全力ダッシュなんだけど…。

全部の子が泳ぐわけじゃないけど、水をあまり怖がらない子が多いみたいね。バン湖の近くで暮らしてきた歴史もあって、水辺に慣れているって言われているの。遊びで浴槽をのぞきに来たり、蛇口の水でじゃれたりする子もいるみたいよ。

あの真っ白ボディに頭としっぽだけカラーって、けっこう目立つよね。性格もやっぱり“オレを見ろ!”ってタイプ?ぼくとキャラかぶりそうなんだけど。

たしかに、見た目も性格も存在感は強めかもね。ターキッシュバンは活発で賢くて、人と遊ぶのが大好きな子が多いんだって。家族のあとをついて歩いたり、一緒に遊びたくてアピールしたりするから、しょうちゃんと一緒にいたらかなりにぎやかなおうちになると思うよ。

日本ではどれくらいレアなの?ぼく、おうちのガラス越しパトロールは得意だけど、ターキッシュバンって見た覚えないんだよね。

しょうちゃんの観察力は正解で、日本のペットショップでターキッシュバンに出会えることはほとんどないの。国内ブリーダーさんも少なくて、専門のキャッテリーやブリーダー直販サイトでようやく出会えるくらい。里親募集に出てくることもほぼないから、実物に会えたらかなりラッキーな猫さんなんだよ。

そんなレアなら、お値段もやっぱり“俺様級”なんでしょ?もしうちに来たら、ぼくのちゅーる予算が削られたりしないかなぁ…。

ふふ、そこはパパとママの家計次第かな。国内のブリーダー直販サイトだと、平均価格が30万円前後っていうデータもあるし、ほかのサイトでも25〜40万円くらいって書かれていることが多いの。輸入になるともっと高くなるから、迎える前に費用や条件をしっかり確認することが大事だね。

もしターキッシュバンさんがうちに来たらさ、水遊びでびしょびしょにされたり、家中を走り回られたりしない?ぼくの“家中パトロール隊長”の座も危うくなったりして…。

たしかに運動量は多いけど、ちゃんと遊ぶ時間をつくってあげれば、その分一緒に楽しく遊べる相棒になってくれると思うよ。しょうちゃんが隊長で、ターキッシュバンさんが副隊長っていうコンビもいいんじゃない?その代わり、高いところや水回りには少し工夫をして、安全に探検できる環境を整えてあげたいね。

ターキッシュバンは、トルコ生まれのちょっとワイルドで、とても人懐っこい白猫さんです。バンパターンの美しい見た目と、水遊びもへっちゃらな好奇心、家族にべったり甘える一面をあわせ持った、かなり存在感のある猫種と言えます。そのぶん、十分な遊び時間や運動スペース、安全な水回り対策が必要ですが、きちんと環境を整えてあげれば、毎日を明るくしてくれる頼もしいパートナーになってくれるはず。しょうちゃんみたいな元気な先住猫がいるおうちなら、にぎやかで楽しい多頭ライフが待っていそうですね。

